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引っ越し業務は筋肉と体力がつく|作業の流れやコツ、筋肉痛予防ポイント

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引っ越し業務は筋肉と体力がつく|作業の流れやコツ、筋肉痛予防ポイント

春休み、大学生の短期バイト、の代名詞ともいえる引越しの仕事ですが、とにかく筋肉痛が辛い、というイメージが強いのではと思います。

一方で、引越しの力仕事を通して筋肉が鍛えられる、という側面もあります。実際、重たい段ボールをひたすら運ぶ、エレベーターの付いていない団地では階段をひたすら上り下りすることは、筋肉トレーニングをしているのと同じだと言えます。

では、具体的にどんな筋肉を鍛えられるのか、逆に筋肉に自信がない人でも引越し屋の仕事は務まるのか、を詳しく見ていきましょう。

引っ越し業務に筋肉は関係する?具体的な作業内容

引っ越し業務に筋肉は関係する?具体的な作業内容

引っ越し業務とはその名前の通り、引っ越し作業が仕事内容であり、具体的には家電や家具を梱包することから始まり、トラックへの積み込みを行います。

引っ越し先ではトラックから降ろし、支持された場所へ搬入作業を行います。

引っ越し作業は一般家庭だけではなく、事務所やお店の移転など様々なものがあります。

引っ越し業務はいくつかの作業に別れており、複数人で全ての業務をこなす場合もあれば、大きな施設などの担当ごとに業務を分けてチームで動くこともあります。

・梱包担当
本やCDなど小さなものから家電や家具などを荷物によって梱包をしていく作業がメインになります。

ただダンボールに入れればいいわけではなく、搬送中に荷崩れして傷などがつかないよう丁寧に梱包をしていきます。

冷蔵庫などは角などに緩衝材をつけたりしていくだけではなく、ぶつかりそうな床や壁側にもシートを貼るなどして万が一ぶつけても大丈夫なようにしていきます。

比較的体力を必要としない一方で、ぶつけそうな箇所やどを予測する必要があります。

・運搬担当
梱包された荷物を家から運び出したり、搬入していく作業となります。

重たいものを繰り返し運ぶため、体力が必要であり大きなものを複数人で運ぶ場合は声を掛け合いながらの作業となるためチームワークが重要です。

・トラックの運転
引っ越し荷物を積み込んだトラックを目的地まで運転してくのが仕事です。

一般家庭などの場合は4t、事務所など大きな施設の引っ越しでは10tトラックでの運搬になることが多く、運搬中は急ブレーキや急発進、ハンドル操作などに細心の注意が必要です。

運転だけということはなく、出発前や到着後は他の作業を手伝ったり、お客様との話し合い、作業報告などリーダーとしての業務を兼任します。

引越しの仕事で筋肉が鍛えられる4つの箇所

引越しの仕事で筋肉が鍛えられる4つの箇所

引越しの仕事をしていると筋肉が鍛えられる、という話を聞きますが、これは本当でしょうか?結論から言うと、全身運動に相当するため腕はもちろんのこと下半身の筋肉も鍛えられます。では、それぞれの部位への影響などを考えてみていきましょう。

上半身の筋肉: 腕の筋肉、胸の筋肉

引越し作業では、家具、電化製品、食器や書籍など荷物の詰まった段ボール、を運ぶことになりますから、重量の差こそあれ、腕を始めとして上半身の筋肉に強い負荷がかかります。

特に、上腕二頭筋、前腕筋といった腕の筋肉、胸筋は鍛えられると言えます。

男女問わず、スタイリッシュな腕の持ち主は魅力的ですよね。

上半身の筋肉: 腹筋、背筋

腹筋、背筋はいわゆる、体幹となる部分です。腕、胸の筋肉同様に、引越し作業時は腹筋や背筋にも強い負荷がかかります。力仕事のため、普段よりも呼吸が大きく、多くなることも腹筋に刺激がかかる要素と言えます。

また、重量物を抱えながらバランスの取れた移動は、背筋力無くては務まりません。

下半身の筋肉: お尻の筋肉

引越し作業では、荷物を担ぐときに重要なことがあります。腰を痛めないこと、です。いくら引越し作業を兼ねて筋肉トレーニング!と楽観的に構えていても、腰を壊してしまったらおしまいです。

ですので、しっかりとしゃがんで、重量物を持ち上げるようにしましょう。自然とお尻周りの筋肉に大きな負担がかかるので腰への負担が軽減されます。

下半身の筋肉: 太もも、ふくらはぎの筋肉

引越し元、引越し先のマンションやビルにエレベーターがついていないこともあります。

当然、荷物を持って階段を上り下りすることになります。体育系部活のサーキットトレーニングのようなこの行為、当然下半身には大きな負荷がかかり、辛い分自然と筋肉が鍛えられていくことになります。

引越し屋の仕事はベテランでも筋肉がつかない

引越し屋の仕事はベテランでも筋肉がつかない

では、筋肉に自信がない人は引越しの仕事はできないのでしょうか?また、引越しの仕事をしていると全員が筋肉ムキムキ体型になっていくのでしょうか?

必ずしもそうではないようです。理由を見ていきましょう。

例えば、長年引越しの仕事をしている人が全員、筋肉質でいかつい体型かというと決してそうではないようです。握力や背筋などを測定していくと、平均値程度の人も数多くいるのが事実だそうです。

仕事に手を抜いている、というわけでもドライバー専門で荷物を担がない、というわけでもありません。

短期バイトであっても引越しの仕事を通して、筋肉が鍛えられることは事実でしょう。かといって、全員が超筋肉質な体になるとは限らないのです。中には一見細身の人でも、引越し業者として大活躍しているのです。

引越し屋は筋肉だけでなく体幹と技術も大切

引越し屋は筋肉だけでなく体幹と技術も大切

引越し屋さんたちが重い荷物を次々と運んでいるのは、筋肉だけではありません。こういった人たちは、職業柄「荷物を運ぶ技術」を身に付けているのです。

そもそも、重い荷物を力任せに持ち上げ、運ぼうとすれば腰を痛めます。また体の疲労も激しく、辛い疲労が蓄積すれば長期間仕事をすることは不可能です。

体を壊さず長年仕事を続けている人は、筋肉だけで担ぎ上げるのではなく足腰や体幹など全身を使って効率よく荷物を運びます。

引越し屋の仕事で痛めやすい体の部位と筋肉の関係性

引越し屋の仕事で痛めやすい体の部位と筋肉の関係性

前述したとおり、引越しの仕事を通して筋肉が鍛えられますが、疲労の蓄積によって体が壊れてしまうこともあります。

では、どの部位に気を付けて仕事にあたればよいのでしょうか。

一番に注意したいのが腰

引越し作業時、一番重要なことは、何といっても腰を痛めないこと、です。

無理やり荷物を担ごうとすれば、当然腰に大きな負担がかかり、ぎっくり腰の原因になります。

腰を痛めないようにする方法

①腰を折ってかがまないこと:重い物を持ち上げたり降ろしたりするときは、腰・背中はできるだけまっすぐなままを保ち、お尻と太ももの筋肉だけを使って体を上下させることが大切です。しっかりとしゃがんで、荷物を抱えて立ち上がることが、腰を痛めないポイントです。

②荷物を正面に置いて持ち上げること:重い物を持ち上げるときは、両肩と両脚を荷物に対し正面に向けます。自分の正面にある物を持ち上げる方が、横にあるものを持ち上げるより背中に無駄な負荷がかからず、お尻と太ももの筋肉を使って持ち上げるのに最適な姿勢になるようです。

疲労を最も感じやすいのが腕

引越し作業時、冷蔵庫や家具を運搬するときは、建物にぶつけないように細心の注意が必要です。こうした作業は全てスロー作業で行いますので、時間の経過とともに腕の筋肉が張ってきます。

とはいえ、どんなに腕が張ってしまっても、作業が終わるまで運び続ける必要があります。「引越し屋でバイトしたら1週間筋肉痛だった!」といった体験談も耳にしますが、このような背景があるのですね。

腕の疲労を防ぐ方法

①腕の筋肉だけに頼らず、脚力を使って持ち上げること:最初のうちは難しいかもしれませんが、腕の筋肉だけに頼らず脚の筋肉もフルに使いましょう。脚力を使って物を持ち上げることに慣れていない場合は、しっかりと屈んだ状態から荷物を持ち上げること、背中をまっすぐに保つことを意識するとうまくいくそうです。

②動きに合わせて呼吸すること:引越し作業時、重い物を安全に持ち上げる秘訣は呼吸法にもあると言われています。鼻から深く息を吸い込むと、インナーマッスルが緊張します。このインナーマッスルが強くなることで下部脊椎を保護するだけではなく、重い物を効率的にしっかりと運べるとのことです。

引っ越し屋は筋肉がつくだけではない:やりがい・ツラさについて

引っ越し屋は筋肉がつくだけではない:やりがい・ツラさについて

引っ越し業務は体力が必要であることがわかりました。

ですがその仕事内容はただの力仕事ではなく、様々な作業があり専門的な知識や技術も必要であるため、誰でもすぐに一人前に慣れるわけではありません。

そんな引っ越し業務スタッフのやりがいや辛さにはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

引っ越し業務のやりがい

引っ越し業務のやりがいにはいくつかありますが、最もそれを感じるのがお客様に感謝されることです。

引っ越しは誰もが経験することであり、その大変さや辛さがわかっているからこそ業者へ依頼します。

そこで丁寧かつ迅速に引っ越し業務が終わった時にお客様からの「ありがとう」といった言葉をいってもらえることには大きなやりがいを感じることができます。

また、上記で説明してきたように全身を使う仕事であるため筋トレ代わりにもなり体力を身につけることが可能です。

最初は誰もが辛く、丸一日最後まで動き続けられる人はほとんどいませんが、継続して業務をこなしているうちに慣れて体力も向上します。

他にも繁忙期などは多くの依頼があるため、経験年数が少なくても比較的高収入を得られやすい点などがあります。

引っ越し業務の辛さ

引っ越し業務の辛さにもいくつかの種類があります。

・体力的に辛い

重い荷物を多く持ち運びするため、力仕事でとにかく辛くものによって重さや形状が違うため全身の筋肉を使い疲労を感じやすいと言えます。

引っ越し業務の中でも特に辛いと言われているのがエレベーターの無い建物です。

とくに高層階となると階段を使って何度も往復する必要があるためとてもハードな作業となります。

・汚い家で作業

引っ越しする場合、ほとんどの家では既に梱包が終わっていたり事前に整理されているのですが、まれにゴミだらけで汚い家などもあります。

特に夏場などは臭いがきつくプロとはいえ耐えられないと感じてしまう人もいます。

・体育会系のノリ

体力系の仕事となるため比較的体育会系の人が集まりやすく、おとなしい性格の人からすると人間関係で辛く感じることもあります。

繁忙期などは一日に数件の引っ越し作業が入っていることもあり、ゆっくり作業をしていたりすると怒られることもあります。

引っ越し屋は筋肉がつくだけではない:収入事情について

引っ越し屋は筋肉がつくだけではない:収入事情について

引っ越し業者に就職した場合の年収は、300~500万円となっています。

一般的なサラリーマンとあまり変わらないのですが、月ごとで見ると引越し業者の場合は繁忙期と閑散期の差が大きく残業などで給料が高い月もあれば低い月もありその波が激しいことが特徴です。

賞与に関しては会社によって大きく変わってくるのですが、大手企業になるほど多く支給されるようです。

引っ越し業者でのキャリアアップの方法には、トラックの運転免許を取得し資格手当をもらったり出世して役職手当をもらう方法があります。

引っ越し屋と筋肉に関するまとめ

引っ越し屋と筋肉に関するまとめ

ここまで見てきたように、引越しの仕事は必ずしも筋肉に自信がなくても問題ないようです。むしろ筋肉量よりも体の使い方、重たい荷物を扱うコツを身に着けることが重要なのです。そのために初心者でもやる気があれば始めることができるのですが、決して楽な仕事ではありません。基本的に体力仕事ですから、体の疲労や筋肉痛は避けて通れないでしょう。

それに慣れて仕事ができるまで続けることができるかどうか、それが引越しの仕事をする際に大事なポイントとなってくるのです。

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