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トラックについているライト・ランプの働きとは?名称と役割を解説!

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普段トラックを運転する際、なにげなく使っているライト。

そんなトラックのライトには、それぞれ名称や役割が異なることをご存知でしょうか?

今回は、そんなトラックに付いたライトのそれぞれの名称や役割をご紹介します。

使うタイミングが法律で定められているライトもあるため、よくチェックして正しい使用ができるようにしましょう。

トラックのライトの役割とは

 

ドライバーの視界確保

トラックのライトは、夕方や夜間、悪天候時などドライバーの視界を確保するために使用されます。

遠く離れていても歩行者や対向車を確認することで、安全性を高めることができます。

運送業で使う大型トラックなどは夜間の走行も多いため、ライトの重要性は普通車よりもずっと高いです。

周囲に存在を知らせる

またトラックのライトは、運転者の安全を確保することに加え、周囲の歩行者や対向車にその存在を知らせる目的もあります。

バックや右左折の時に、周りの人や車が素早く気づけるように工夫もされています。

関連記事:ヘッドライトの中に水滴ができる原因と対処方法を解説!

トラック前面についているライト

 

トラック前面についているライトは、ヘッドライト、クリアランスランプ、ウィンカー、フォグライトの4種類があります。

一番頼ることが多い重要な部分のライトなので、しっかり名称と役割を覚えておきましょう。

ヘッドライト

ヘッドライトは、夕方や夜間、悪天候時に車の前方を照らす、最も使用頻度の高いライトです。

別名「前照灯」、または「ヘッドランプ」とも呼ばれます。

ヘッドライトには二種類の明るさがあり、それぞれ切り替えることができます。

1つ目は、ハイビーム(主走行灯)です。

夜間に前方100m先を照らすことができます。

2つ目は、ロービーム(すれ違い灯)です。

こちらは前方40m先を照らすことができます。

ハイビームとロービームのライトの使い分け方は、道路運送車両法や道路交通法で定められています。

道路交通法の第52条(車両等の灯火)によると、夜間(日没から日の出までの間)に走行する際は、歩行者や対向車がいるとき、そして別の車両の後ろを走るとき以外はハイビームを使わなければならず、これを守らないと違反となってしまいます。

また、歩行者や対向車がいない際にロービームの状態にしていた時でも違反となってしまいます。

上記のハイビームとロービームの別名を見て頂ければ分かるように、ハイビームは「(夜間に)走行する際、主に使用するライト」であり、ロービームは「歩行者や対向車とすれ違う際にのみ、使用するライト」となっています。

また、警察庁の調べによると、夜間での自動車と歩行者による死亡事故を分析した結果、「ハイビームを活用していれば、衝突回避できた可能性が高いものが一定数ある」ことが認められ、ハイビームを使用していた方が重大な事故の防止に役立つとされています。

出典元:警察庁

同HPでは、ハイビームとロービームによる見え方の違いや、詳しい調査内容もまとめてあります。

夜間のトラックの運転時は、安全運転を心がけると共にハイビームとロービームをこまめに切り替えることが大切ですね。

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クリアランスランプ

クリアランスランプは、別名「スモールランプ」「車幅灯」などと言った名前の付いたライトです。

トラックの場合はウィンカーの付近に取り付けられていることが多く、名前の通り夜間に車幅を示すためのライトです。

ウィンカー

ウィンカーは「方向指示灯」とも呼ばれる、右折や左折時に使用するライトです。

別名で「ターンシグナルランプ」と言うこともあります。

昼間でも日常的に使うウィンカーですが、安全のために点滅することに加え、様々な保安基準が定められています。

保安基準によると、1分間に60回から120回までの点灯回数を有すること、そして作動時にはドライバーに知らせることが定められています。

また重要な装置のため、ランプ切れの場合は自動でドライバーに知らせる機能が車に搭載されています。

大型トラックや視界が狭い住宅地を走るトラックのウィンカーには、安全装置として「右へ曲がります」「ご注意ください」などと連動して音が出る機能が組み込まれているものもあります。

さらに、トラックの場合は連動して「コーナリングランプ」や「マーカーランプ」が点灯する場合もあります。

事故を防ぐために様々な工夫がされているウィンカー。

それぞれの車による違いを見てみるのも面白いですね。

フォグライト

フォグライト(フォグランプ)は、濃霧の際などに路面を広く照らすためのライトです。

前部霧灯、補助前照灯とも言われます。

通常、夜間にはヘッドライトで前方を照らしますが、濃霧の時にヘッドライトを使ってしまうと、向きや機能の関係で水蒸気と光が乱反射して、余計に見えにくくなったり、死角が生まれたりしてしまいます。

フォグライトはヘッドライトと比べて、下向きに広く照らすように作られているため、霧が出ている時にも視界が確保できます。

ただし、フォグライトは法律上の設置義務はありません。

自分のトラックにフォグライトが取り付けられているか、どこにスイッチが付いているか確認しておくと便利なライトですね。

フォグランプの効果は?使い方や選び方を解説します

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トラック背面についているライト

 

トラックの背面についているライトは、テールライト、ブレーキランプ、バックライト、ナンバーライトの4種類があります。

自分では見えない部分ですので、定期的な点検が必要なライトですね。

テールライト

テールライトは、別名「尾灯」と言われるライトです。

ヘッドライトと連動して点灯することで、夜間やトンネル走行時に後方の車に存在を知らせることができます。

保安基準では「夜間にその後方300mの距離から点灯を確認できるもの」として定められています。

追突事故の防止のためにも、視界が悪い時はこまめにテールライトを使うようにしましょう。

ブレーキランプ

ブレーキランプは、ブレーキを踏んだ時に点灯するライトです。

別名に制動灯、ストップランプがあります。

ブレーキランプは上記で紹介したテールライトと連動していることもあり、その場合5倍以上の光度の差がなければいけません。

そのため、テールライトと比べてブレーキランプは後ろから見るとかなり眩しいです。

眩しい分、重要なライトとも言えますね。

ブレーキランプはその性質上、ちゃんと点灯するか一人で点検するのが難しい部位のライトです。

おすすめなのは、後ろがガラス張りのような、光を反射する素材になっている駐車場などでブレーキを踏んで、バックミラーで点灯しているか確認する方法です。

追突事故の原因とならないように、車検の時以外でも定期的にライトが切れていないか確認するようにすると良いですね。

バックライト

バックライトはギアをバックに入れた時に点灯するライトです。

バックアップライトや、後退灯とも言われます。

テールライトやブレーキランプは赤く点灯しますが、バックライトは白く点灯します。

前方車両の後部が白く点灯している場合、バックしてくる可能性が高いため、注意するようにしましょう。

ナンバーライト

ナンバーライトは、ナンバープレートを照らすライトです。

別名でナンバー灯、番号灯、ライセンスプレートランプとも呼ばれます。

通常はスモールライトの点灯と連動しているため、自動で点灯します。

トラック車内についているライト

 

最後に、トラック車内についているライトを紹介します。

用途別にいくつかの種類がありますが、トラックによって搭載されているかどうか違っていたり、操作方法が異なっていたりしますので、確認する必要があります。

車内灯

車内灯はルームライトとも呼ばれるライトです。

スイッチを切り替えることによって、手動での点灯、ドアを開けた時に自動で点灯、ライトのスイッチを切るなどと設定を変えることができます。

車内灯は、トラック内のどの部位を照らすかによって名称が異なります。

ラゲッジランプは、ラゲッジ=荷物という意味で、荷台やトランクルームを開いた時に照らすライトです。

カーテシランプは、ドアの下部に取り付けられているライトで、トラックを乗り降りする際に足元を照らしてくれるライトです。

マップランプは、別名読書灯とも言われ、運転手や助手席それぞれを照らすことのできるライトです。

最近では、マップランプは車内灯と一体化されていることが多く、マップランプが無い車両もあります。

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トラックのライト単品の値段はどれくらい?

トラックには様々なライトが装備されており、それぞれに働きがあることを紹介してきました。

次にそれぞれのライトが単品でどれくらいの価格になるのかを紹介していきます。

ヘッドライト

トラックのヘッドライトは車種などによって大きく価格が変わるのですが、中のヘッドライトバルブのみの交換であれば~15,000円ほどで購入が可能です。

ヘッドライトは中が密封されており自分でやろうとすると隙間などができたりして結露などが起きやすくなる可能性があります。

なるべくカー用品店やディーラー、整備工場にお願いする方がいいでしょう。

クリアランスランプ

クリアランスランプはポジション球などランプ部分のみで販売されており、1,000円前後で購入が可能です。

交換はディーラーやガソリンスタンド、整備工場でできます。

ウインカー

トラックのウインカー球は一個数百円ほどで購入することが可能です。

純正のもの以外も車種によっては取り付けが可能であり、交換自体も自分でできる車種があります。

自分でやる場合は必ず装着後に点滅などを確認してから走行するようにしましょう。

フォグライト

トラックのフォグライトは種類により約2,000~14,000円ほどで購入が可能です。

自分で交換している方もいるのですが、カー用品店などに工賃を支払いお願いするのが一般的となります。

テールライト

トラックのテールライトは電球のみであれば数百円で購入可能であり、ライト自体を帰る場合はそのデザインによって~100,000円ほどするものもあります。

電球自体の交換はカバーを取り外し比較的簡単に付け替えが可能です。

 ブレーキランプ

テールライトと同様に電球のみの交換であれば、数百円~数千円ほどで購入が可能であり、カバーを取り外すことで比較的簡単に交換することができます。

事前に電球の形を確認しておくようにしましょう。

バックライト

トラックのバックライトは約2,000円前後で購入することが可能です。

交換に関しては簡単な車種とそうでないものがあるため、カー用品店やディーラーにお願いするといいでしょう。

ガソリンスタンドは、スタッフによってできない場合があるので事前に確認するようにしましょう。

ナンバーライト

トラックのナンバーライトは1,000円~3,000円ほどで購入が可能です。

交換は電球カバーを外し電球を付け替えるだけなので、慣れれば誰でも簡単に作業ができます。

交換で注意が必要なのが電球の色で、赤や緑などは車検に通らないので必ず白色を選ぶようにしましょう。

関連記事:大型トラックの各部位(パーツ)の名称や使い方は?

まとめ

今回は、トラックに付いたライトのそれぞれの名称や役割をご紹介しました。トラックについても詳しくなりますね。

機能や用途をよくチェックして、事故の起きない安全なトラックの運転ができるようにしておくと良いですね。

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