タンクローリー

タンクローリー運転手の給料は高い?あると有利な資格も紹介

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タンクローリー運転手の給料は他のトラック運転手と比べては高いのか、給料事情や仕事内容を徹底解説します。

年収が高くなると言われる危険物を扱うタンクローリーについても解説するので、転職を検討している方は参考にしてください。

この記事のまとめ

・タンクローリー運転手の年収は高い
・他のトラック運転手と比べて肉体的疲労は少ない
・大型免許や牽引免許、危険物取扱者などがあると有利

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タンクローリーの車両としての特徴

タンクローリーは液体や気体、個体などを運搬する専用の特殊車両であるため、一般のトラックで積み込むようなダンボールなどの手積み作業はありません。

荷物を積み込む作業としては、液体などを貯蔵している場所とタンクローリーをアームやホースでつないで待つだけとなります。

そのため積み込み作業において、体力を使うことはほとんどないと言えます。

また、運転中は一般的なトラックと変わりません。

配達先においても荷物は手降ろしする必要がなく、メインの作業内容は運転となります。

なお、タンクローリーはトラックの中では最も大きいサイズです。

牽引して荷物を運搬するため、牽引資格や高い運転技術が必要である反面、肉体疲労は一般的なトラックドライバーに比べて少ないです。

タンクローリーの運転に必要な資格

タンクローリーには小型や中型、大型とあるのですが、ほとんどが大型となります。

小型の場合、最も小さいサイズであれば普通免許のみで運転が可能であり、中型では中型トラック免許、大型では大型トラック免許が必要となります。

また、運搬する荷物がガソリンなどの危険物である場合においては、取扱に関する専門知識も必要となるため「危険物取扱者」の資格も必要です。

大型トラックでトレーラーを牽引して運搬する場合、バックの際に逆ハンドルとなったり、ジャックナイフ現象など、高度な運転技術と知識が必要となるため「牽引免許」が必要です。

この他にも、毒物を運ぶ場合は「毒物劇薬取扱責任者」が必要であるため、運転技術だけではなく取り扱う荷物に関する資格も取得しなければなりません。

関連記事:タンクローリードライバーに必要な資格や取得方法をわかりやすく解説

タンクローリーの種類

タンクローリーはサイズや使用用途によって見た目が異なりますが、運搬物によって大きく3つに分類されます。

・粉粒体運搬車ローリー

名前の通り、セメントや砂、砂糖や飼料、小麦粉などを運搬するためのタンクローリーです。

危険物の対象ではないため、サイズに応じた運転免許のみで作業することが可能です。

・高圧ガスタンクローリー

液化天然ガスや圧縮ガスなど、爆発の危険性があるガス類を運搬するためのタンクローリーです。

運転免許とは別に「高圧ガス移動監視者」などの資格が必要となることがあります。

・危険物ローリー

ガソリンや軽油など燃料系の危険物を運搬するためのタンクローリーです。

構造の特徴として、タンクローリーの内部はいくつかの部屋に仕切られており、数種類の危険物を同時に運搬することが可能です。

運転免許の他に「危険物取扱者」が必要となることがあります。

タンクローリーが運搬する品目

タンクローリーは上記で説明したように3つの種類に別れており、それぞれで運搬するものが違い、その性質によって構造や素材も違います。

それぞれのタンクローリーで運んでいる品目は以下の通りです。

・粉粒体運搬車ローリー

砂糖、小麦粉、グラニュー糖などの食品原料、化学素材の粒(ペレット)、パラセメント、炭酸カルシウム、養豚や養鶏に必要な飼料など

・危険物ローリー

ガソリン、灯油、重油、軽油などの石油類や劇薬

・高圧ガスローリー

高圧ガス、毒性ガス、液体窒素、酸素、水素など

タンクローリーは荷物を大量に運搬できるようになっており、上記運搬物ごとで鋼やステンレス、アルミニウム等腐食しないものが採用されています。

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タンクローリー運転手は肉体的疲労が少ない?

タンクローリーの運転手は、他の運送業のトラックと比べて、荷物の積み下ろしを手作業で行う必要がないので、肉体的に疲労度が少ないように見られます。

タンクローリーの運転手が他の運送業のトラックより本当に肉体的疲労度が少ないのか、1日の流れや業務内容について詳しく見ていきます。

 タンクローリー運転手の1日の流れ

タンクローリーの仕事は液体を運ぶ仕事が主になりますが、その液体にはガソリンなどのように危険な液体から牛乳といった無害な液体まで様々です。

そして、これらの液体は通常、タンクローリーに当日の朝に積み込み、当日中に配達することが基本となっています。

たとえば、石油などの可燃物や、塩酸や硫酸といった有毒物は、タンクローリーに積み置きができないので、近場への輸送であってもタンクローリーへは早朝の積み込みが基本となります。

基本的な1日の流れは下記のようになります。

  1. 出社して点呼時に配送内容の相互確認をして各種免許を見せます。アルコールチェックを行いその日の注意事項や点検項目の確認を運行管理者から話を聞きます。
  2. タンクローリーの車両点検を運転手が自ら行います。
  3. タンクローリーで近隣の油槽所に向かい、ルールに乗っ取り積み込み作業を行います。
  4. タンクローリーを取引所に向けて交通ルールを順守して安全に輸送をします。
  5. タンクローリーで取引所到着後は、積み荷を安全に混油や漏油が起きないよう安全に細心の注意を払い作業を行います。作業後は油槽所に戻り、タンクローリーに積み込みと荷下ろしの繰り返しを行います。
  6. 帰社後は、アルコールチェックを行い、就業点検を受けて終了となります。
  7. 日報を提出し、次の日のタンクローリーの輸送内容を運行管理者と確認して退社となります。

以上が、一般的なタンクローリーの1日の流れとなります。出社時間は、早朝のことが多いようです。

油槽所のタンクローリーの順番待ちなどを考慮に入れて、3時や4時に出社するのは当たり前といった話も多く聞かれます。

しかし、朝が早いからと退社時間が早まるわけではありません。

タンクローリーの運転手の仕事は、朝が早くてもそのぶん仕事が早く終わるわけではなく、タンクローリーへの荷物の積み込みの順番待ちの時間を考慮して早く仕事を始めなければならない仕事です。

タンクローリー運転手は長距離の仕事が少なめ?

タンクローリーの主な仕事は、各地にある油槽所からガソリンスタンドや企業へと運ぶ「地場輸送」が基本です。

1日に2〜3往復はするので、地場輸送でも1日300kmから400km走ります。

もちろん、近隣の他県までの中距離輸送も含まれます。

タンクローリー運転手は仕事から早くあがれる?

タンクローリーの仕事は、荷物を積み込む油槽所へ向かうため、早朝から仕事をおこないいます。

これは油槽所が混み合うためですが、その後退社時間が早くなるかというと、そういうわけでもありません。

一般的に道路の混み具合や配送先の場所や件数によって、17時から18時には仕事が終わることが多いようです。

しかし、タンクローリーは道路を輸送する以上、渋滞に巻き込まれる恐れもあります。

また、配送先によっては時間指定が遅くなることもあるでしょう。

そのため、すべてのタンクローリーが早く仕事が終わるとは限りません。

危険物を扱うタンクローリーの運転手は「年収」が高いのか

タンクローリーは、一般の荷物を運ぶトラックと比べて給料が高いといわれています。

その理由の一つは、危険物を扱うために、運転免許のほかに危険物取扱者毒物取扱者といった特別な資格が必要とだからです。

また、タンクローリーには牽引免許を必要とするトレーラーもあるので、牽引免許があればより給料は高くなりやすいでしょう。

季節差のあるタンクローリー運転手の給与とは?

タンクローリーのなかで石油を輸送する場合、夏場と冬場とでは輸送量が変わってきますから、運転手の給料は変動します。

冬場にはストーブを使う家庭が多くなることから、灯油の需要が多くなり、仕事量が増えるので、必然的に給料は高くなります。

また、ゴールデンウィークや年末年始といった長期連休にはガソリンの需要が大きくなりますから、タンクローリーの需要が高くなり、給料が高くなるでしょう。

タンクローリーには運ぶものによって給料も変わる場合もあります。

ガソリンや石油などを運ぶ場合、年収約450万円から約500万円、LPガスの場合は約400万円から約450万円、ケミカルの場合は約600万円から約650万円といわれています。

このように、タンクローリーは運ぶ荷物によって給料が変わりますが、季節差による給料の変動と荷物との関係は必ずしも一致しているわけではありません。

たとえば、ケミカル品には化粧品や洗剤の材料、そしてプラスチック製品などの原料などがあるため、こういったケミカル品の輸送には季節差による給料はほとんどないのです。

タンクローリー運転手の仕事は危険度が高い?

タンクローリーが輸送する荷物には、危険を伴う荷物がほとんどとなります。

タンクローリーで運ぶ荷物は、自然発火や引火性などの危険物や、高圧ガス、毒物に劇薬が多いからです。

これらの危険物を輸送には、正しい危険物取り扱いと安全運転の知識が必要となります。

そのため、危険物を輸送するタンクローリー運転手はスペシャリストでなければなりません。

スペシャリストであるためには、運転技術を磨くほかに危険物の法規を順守し、危険物の特徴、そして性質を熟知していることが重要となります。

万が一タンクローリーで事故を起きれば、タンクローリーが破損して危険物が流出したり火炎が発生したりする可能性があります。

一つの過ちで、自分だけでなく周りに損害を与え、歩行者や周りの自動車のみならず近隣の住宅にも大きな被害をもたらす可能性があるでしょう。

タンクローリー運転者に転職する際にあると有利な資格

タンクローリーの仕事はトラック運転手の間でも人気があり、かつては転職が難しい仕事の一つでした。

しかし、現在はドライバー不足の影響がタンクローリーの運転手にも波及しており、多くのタンクローリー運送会社が人材確保に力を入れています。

未経験の方でも応募できる求人はありますが、できれば事前に資格や免許があった方が転職には有利です。

たとえば、タンクローリーは大型車に分類されますから、大型自動車運転免許証の取得が必要となります。

また、タンクローリーにはトレーラーも多くあるので、牽引免許も取得しておいたほうが良いでしょう。

同様に、車の免許以外の資格もあると、対応できる仕事の幅が広がるので有利です。

たとえば、ガソリン、灯油、軽油には危険物取扱者、毒物には毒物劇物取扱責任者、ガスを運ぶ場合は高圧ガス移動監視者講習を受けるか、高圧ガス製造保安責任者の資格が必要となります。

この中で、もっともポピュラーなタンクローリーの荷物といえば、ガソリン、灯油、軽油といった荷物でしょう。

これらの危険物を運ぶには、危険物取扱者の資格が必要です。

危険物取扱者の資格には、甲類、乙類、丙類の3種類があります。

そしてタンクローリーの運転手に必要なのが乙類になりますが、この乙類にも4類と6類に分かれています。詳しくは以下の通りです。

4類:ガソリン・アルコール酸・灯油・軽油・重油・動植物油類など

6類:過塩素酸・過酸化水素・硝酸・ハロゲン間化合物など

このように、ガソリン、灯油、軽油を運ぶには、乙類4類の危険物取扱者の資格が必要です。

ちなみに資格の取得は、募集企業によっては資格取得支援制度を設けている企業もあるので、無資格の状態からの転職も不可能ではありません。

資格取得支援制度があれば、取得費用の一部または全額を企業に負担してもらえます。

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まとめ

タンクローリー運転手の給料や転職事情について解説してきました。

タンクローリーは、朝が早いわりに終わりの時間が道路状況や荷物を降ろす荷受け人の都合で遅くなることもあります。

しかし、荷物の性質上、長距離の仕事はほとんどなく、毎日家に帰ることができます。加えて、荷物の積み下ろし作業の肉体的疲労もありません。

しかし、危険物を取り扱うので、専門の資格が必要となり、それに合わせて給料も他の運送会社より高くなります。

資格取得支援制度を導入している企業もたくさんあるので、未経験の方でも転職しやすい仕事の1つと言えるでしょう。

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