長距離ドライバー

長距離トラックドライバーの給与は?なる方法や生活など徹底解説

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長距離トラックドライバーの求人を、目にする機会は多いですよね。

高い給料が書かれていることもあり、ほかの職業よりも魅力的に見えることもあるでしょう。

 

ですが、

「本当は、未経験者だと採用されないのでは?」

「長距離トラックドライバーは、どのような生活を送っているのだろう……。」

実際に長距離トラックドライバーでない人には、疑問に感じる点が少なくありません。

 

今回の記事では、長距離トラックドライバーを目指す人向けに、

「長距離トラックドライバーの給料や生活」

を解説していきます。

 

長距離トラックドライバーは、向いている人にとっては最高の仕事です。

今回の記事を参考にして、新たな一歩を踏み出してください!

 

長距離トラックドライバーとは?

自宅にもトラックドライバーが、荷物を届けに来ますよね。

もちろん彼らもトラックドライバーなのですが、「長距離」ではありません。

そもそも「長距離トラックドライバー」とは何なのでしょうか?

トラックドライバーとの違い

長距離トラックドライバーの特徴は、自宅で寝泊まりしないことが多い点です。

例えば、東京と大阪の間をトラックで移動すると、1日での往復は難しいですよね。

このような場合、自宅以外の場所で寝泊まりします。

 

人にもよりますが、週に1回しか自宅に帰らない人も珍しくありません。

通常のトラックドライバーにはない、特徴だと言えますね。

未経験者でも長距離トラックドライバーになれるの?

長距離トラックドライバーを目指すにあたり、やはり気になるのが、

「未経験者でも長距離トラックドライバーとして、採用してもらえるのか?」

です。

 

結論から言って、まったく問題ありません。

2019年現在、物流業界の人手不足は深刻です。

特に長距離トラックドライバーの人員確保には、力を入れている企業がたくさんあります。

熱意を持って求人に応募すれば、門前払いを受けることはまずないでしょう。

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長距離トラックドライバーに役立つ運転免許

長距離トラックドライバーといっても、運搬する荷物やその量によって運転する車両には様々な種類があります。

長距離トラックドライバーになるために、持っておくと役立つ運転免許にはどのようなものがあるのかを見ていきましょう。

トラック運転手になるのに必要な資格や免許とは?費用も解説

中型免許

中型免許は平成19年の6月に作られた免許であり、中型免許と8t限定の中型免許があります。

8t限定の中型免許は、平成19年の6月以前に普通免許を取得している人が該当となり、普通免許のみしか持っていなくても車両重量8t未満の車両であれば運転することができます。

限定ではない中型免許では以下のような車両が運転可能です。

・車両総重量:7.5t以上11t未満
・最大積載量:4.5t以上6.5t未満
・乗車人数:11人以上29人以下

トラックでいうと積載量にもよるのですが、4tトラックが該当し乗車人数29人以下のマイクロバスも含まれます。

中型免許を取得する条件としてはいくつかあり、普通免許か大型特殊免許を取得してから2年以上経っているか、平成19年6月以降に普通免許を取得しており、8t限定の解除試験を受ける方法があります。

取得にかかる費用は、教習所や合宿免許で20~25万円ほどとなります。

大型免許

大型免許とは、中型免許よりも更に大きなサイズの車両を運転することが可能な資格で、走行するトラックの中では最も大きなサイズのトラックとなります。

バスやトラックの他にも、ダンプカーやタンクローリーなどがあります。

大型免許で運転が可能な車両のサイズなどは以下の通りです。

・最大積載量:6.5t以上
・車両総重量:11t以上
・乗車定員:30人以上

大型免許には、一種免許と二種免許がありバスなどで乗客を乗せる場合には第二種免許を取得する必要があります。

取得条件としては、普通自動車免許などを取得してから通算運転経歴(免許停止期間を除く)が3年以上必要です。

そのため年齢は最低でも満21歳以上となり、この他にも視力屋色の識別、聴力などの身体検査に合格する必要があります。

取得に必要な費用は、普通免許所持で約35~48万、中型免許所持で20~26万円ほどとなります。

関連記事:長距離運転手の仕事内容とは?きつい?給料は?長距離トラックはどんな人に向いているの?など詳しく紹介します

長距離トラックドライバーのメリット

世の中には、数えきれないほどの仕事があります。

そのなかで長距離トラックドライバーを選ぶメリットには、何があるのでしょうか。

高度な運転技術が身に着く

長距離トラックドライバーは、危険な仕事です。

命にかかわる事故にあうかもしれません。

 

そのため会社で、安全に関する教育や訓練が行われているはずです。

一般のドライバーが持たない、高度な運転技術が身に付きます。

対人面のわずらわしさが少ない

苦手な人と、1日同じオフィスにいる。

珍しくはありませんが、疲れますよね……。

 

長距離トラックドライバーも、もちろん人付き合いはあります。

ですが会社を出発すれば、基本的に1人での行動がメインです。

ほかの職種に比べれば、対人面で気を使うことは少ないでしょう。

トラックで生活できる

長距離トラックドライバーの中には、ほぼ毎日トラック内で生活している人が少なくありません。

「家に帰るのが面倒くさい。」

「トラックで十分快適。」

長距離を走るトラックは、車内で快適な生活を送るため改装されています。

特にトラックが好きな人なら、愛車で生活できることは大きなメリットになるはずです。

関連記事:長距離ドライバーの平均年収は?トラックの車両、年齢、男女別に解説

 

長距離トラックドライバーの給料や年収は?

長距離トラックドライバーの平均的な給料は、30万円~50万円です。

そこにボーナスが、年間40万円~60万円ほど。

年収にすると400万円~660万円になるので、金額の幅が広いですよね。

 

会社の給与システムにもよりますが、走行する距離が長くなるほど多くの給料がもらえます。

給料が少ない会社でも、そのぶん社会保障などが手厚い場合もあります。

逆に給料が高くても、ボーナスがない会社もあるので注意してください。

 

少しでも多くの給料をもらうためには知識や経験、免許などが重要です。

大型免許やけん引免許などの運転免許だけでなく、危険物のような資格も給料アップにつながります。

長距離トラックドライバーには関係のなさそうな資格も、会社によっては考慮されるかもしれません。

 

給料に関しては、面接時にしっかりと確認するべきです。

無事故手当や食事手当など、一般の人だと気にしないような手当があります。

大切なお金の話なので、納得するまで話し合うべきですね。

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長距離トラックドライバーとしてキャリアアップする方法

長距離トラックドライバーの年収を解説してきましたが、上記で説明したように運転経験などにより大きく変わります。

それだけではなく、運ぶ荷物の種類によっては運転免許とは別に必要な資格があり、そのような資格を取得することで手当の支給などにより給料を上げることが可能です。

また、様々な種類のトラックの運転を経験することにより将来的にはドライバーから会社の管理職を目指すことも可能です。

具体的なキャリアアップの方法について見ていきましょう。

専門資格を取得する

大型トラックや中型トラックを運転するためには運転免許が最低限必要となるのですが、それに加えて運搬する荷物によって別に資格が必要となる場合があります。

その中の一つとしてあるのが「危険物取扱者」です。

名前の通り危険物を取り扱ったり保管する施設で必要となる国家資格で、トラックでの運搬も含まれます。

危険物取扱者には甲種、乙種、丙種がありそれぞれで取り扱うことができる危険物などに違いがあり、トラックドライバーとして重要が高いと言えるのが乙種の4類です。

乙種4類で取り扱うことができるのは、ガソリンや石油などの可燃性液体でタンクローリーなどで燃料を運搬する長距離配送ドライバーに必要です。

合格率は30%前後と誰でも簡単に取得できるわけではありませんが、資格手当がプラスされたり転職する上で、危険物取扱者の取得者限定求人などにも応募することが可能です。

次におすすめするのが「けん引免許」です。

牽引免許は運転免許の一つなのですが、トレーラーなどを牽引して運搬するために必須の資格となります。

牽引車はとても高度な運転技術と知識が必要であり、大型トレーラーとなるとトラックの中で最も運転が難しいと言っても過言ではありません。

そのためトラック運転手の求人の中でも高水準の給料であることが多く、危険物とセットで取得することにより、転職はもちろん現在の会社で更に給料を上げやすくなります。

運行管理者になる

運行管理者とは、運送会社などに配置することが義務付けられています。

運行管理者の目的は、ドライバーの健康状態はもちろん疲労の状態などを把握し、居眠り運転や運行中の発作による大事故を防ぐことです。

トラックドライバーの場合、まずは運転免許を取得し中型トラックや大型トラックの運転を経験していきます。

その後は運行管理者の資格を取得し、運送会社の管理職へ昇格するキャリアアップが一般的となります。

転職する場合においても、運行管理者を取得していることで仕事の幅を広げることが可能なため更に高待遇な求人への応募も可能です。

資格を取得する方法は2つあり、1つ目が運行管理の実務経験を5年以上こなし、この間に運行管理についての講習を5回以上受講することです。

2つ目が公益財団法人運行管理試験センターが実施する試験で合格することです。

なお2つ目の運行管理者試験は受験条件があり、1年以上の実務経験があるか国土交通大臣が認定する講習実施機関で基礎講習を修了している人となります。

関連記事:トラック運転手の給料の手取りはいくら?トラックの種類別に紹介

長距離トラックドライバーの1日の生活

ここからは、「長距離トラックドライバーの1日」を紹介していきます。

長距離トラックドライバーが、どのような生活を送っているのかわかるはずですよ。

長距離トラックドライバーの朝

長距離トラックドライバーは、朝早くに仕事を開始することがほとんどです。

走行する距離にもよりますが、深夜から活動している人も珍しくありません。

早い会社なら、前日の夜から仕事を始めるところまであります。

 

仕事の開始が早い理由は、昼間から出発すると荷物が間に合わないからです。

昼間は渋滞などに巻き込まれやすい点も、朝早くから行動を開始する理由でしょう。

 

長距離トラックドライバーの朝の仕事は、荷物の積み込みと出発です。

もちろんトラックの安全点検など、出発前の事務作業も行います。

長距離トラックドライバーの夜

長距離を走って目的地に着き、荷物を納品したら仕事は完了です。

ただ自宅からは遠く離れているため、トラックで寝泊まりをしなければなりません。

 

トラックでの寝泊まりで、問題となるのが「お風呂」です。

目的地付近に風呂施設などがあれば良いのですが、実際にはシャワーすら浴びられないことも多いでしょう。

 

寝て起きたら、またすぐに次の仕事が始まります。

朝早くに積み込みをすませ、次の目的地に向かって出発しなければなりません。

「自宅に帰りたくても、週1回しか帰れない。」

このような、長距離トラックドライバーも多いです。

関連記事:長距離運転手の仕事内容とは?きつい?給料は?長距離トラックはどんな人に向いているの?など詳しく紹介します

長距離トラックドライバーの辛さとやりがい

長距離トラックドライバーは名前の通り長距離の配送をおこなうため、早朝の出勤があったり夜間の走行も珍しくはありません。

仕事をこなす上でのやりがいや辛さには、どのようなものがあるのかを見ていきましょう。

長距離トラックドライバーの辛さ

長距離トラックドライバーの辛さはいくつかあります。

1つ目が「家に帰れない」ということです。

ルート配送や近距離配送とは違い、片道で一日~数日かかることがある長距離トラックドライバーは毎日家に帰ることはできません。

そのため仕事が終わって誰かとでかけたり、毎日家族と会うことはできませんし具体的に何時に帰ってこれるなどの予定がはっきりしないので、休日のスケジュールを組みにくいと言えます。

2つ目が「体力面や精神面でハード」ということです。

トラックドライバーは運転がメインとなるので、身体をあまり動かすイメージがありませんが、手積みなどの場合は大きなトラックに貨物を一つずつ積み込んでいったり降ろしておく作業があります。

また、納品時間を意識しながらの長距離運転は精神的にも体力的にもかなりきついと言えます。

途中の休憩も車内で取ることが多く、家のベットでゆっくりと寝るのと比べて疲れが取れにくいのでなれるまではとてもハードな作業となります。

長距離トラックドライバーのやりがい

長距離トラックドライバーは辛い面がある一方で他の職業ではなかなか体験することができないやりがいもあります。

その1つ目が「経済的に安定している」ということです。

トラックドライバーの場合、役職などで給料が決まることはほとんどなく、走った分で決まることがほとんどです。

そのため、若くても頑張ればそれなりの給料がもらえるというのは大きなやりがいとなります。

2つ目が「様々な場所へ行くことができる」ということです。

長距離トラックドライバーの場合、自分が済んでいる都道府県から出て普段行かない地域を走行することが当たり前となります。

運転中は様々な地域の風景を楽しんだりできますし、SAなどでの休憩では地元の料理を楽しんだり、普段買えないようなお土産の購入も可能です。

また、様々なな地域を走行することで地理や交通事情に詳しくなるので、普段でかけたりする場合においてもその経験を活かすことができます。

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長距離トラックドライバーに向いている人の特徴

長距離トラックドライバーの生活には、キツイ内容もたくさんあります。

ですがその分、給料面では悪くなく向いている人にとっては天職になるはずです。

では長距離トラックドライバーに、向いている人はどのような人なのでしょうか?

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家に帰らなくても平気

長距離トラックドライバーの仕事は、自宅に帰れないことが多いです。

「子供が小さいから早く帰りたい。」

「長く家を空けるのは心配だ。」

このような人だと長距離トラックドライバーを続けていくのは、むずかしいかもしれません。

 

また自分だけではなく、家族が平気かも重要です。

長く家を空けるようになり、自宅でトラブルが起こった……。

長距離トラックドライバーになったがために、家庭内で問題が起こるケースも珍しくありません。

それほど寝なくても大丈夫

職種に関わらず、忙しくて十分な睡眠時間が確保できないことはよくありますよね。

長距離トラックドライバーは、運転が仕事のメインです。

居眠り運転などをすると、重大な事故を起こしてしまいます。

  • 睡眠時間が少なくても活動できる
  • 体が疲れていても、眠くなりにくい

これらの特徴は、「向いている人」というよりは「必須条件」です。

長距離トラックドライバーの中には、平均睡眠時間が4時間ほどの人もたくさんいます。

まとめ

2019年現在、物流業界の人手不足は深刻です。

求人を出しても人が集まらず、人員の確保に困っている会社はたくさんあります。

そのため「未経験者」や「免許の未取得者」でも、問題なく採用されるケースが増えてきました。

 

長距離トラックドライバーになるのは、それほど難しくはないでしょう。

ですが「なる」よりも、「続ける」方が難しい職業かもしれません。

家庭環境や本人の運転適正など、向いている人と、そうでない人がハッキリしている職業だからです。

 

向いている人には、長距離トラックドライバーは最高の仕事だと言えます。

仕事内容や生活面に問題がなければ、給料も悪くないので一生続けていける仕事になるはずです。

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