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自動車整備士に年齢制限はない|40代・50代の転職方法について

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中年は自動車整備士になれるのか

「40代未経験で自動車整備士になるのは無謀かな...」「50代で経験があっても転職はできないだろう...」このように自動車整備士への転職を諦めかけている人も、多いのではないでしょうか。

本記事では、自動車整備士に年齢制限が関係ない理由と「40代・50代」で効率よく転職する方法を解説します。「40代・50代」で自動車整備士への転職を考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事のまとめ

・「40代・50代」で自動車整備士への転職を諦める必要はない
・カーディーラーでも80%以上の自動車整備士不足に悩んでいる
・「40代・50代」での転職を成功させるには人材会社の利用がおすすめ

自動車整備士に年齢制限はないので転職を諦める必要はない

自動車整備士に年齢制限はないので転職を諦める必要はない

自動車整備士になるのに年齢制限はなく「40代・50代」でも転職を諦める必要はありません。「40代・50代」でも、資格取得や転職を通じてキャリアチェンジは十分実現できます。

自動車整備士の業務では重いものを運ぶ機会が多いため、ある程度の体力は必要ですが、健康体で学ぶ意欲さえあれば「40代・50代」でも問題なく転職できます。

また、自動車整備士はトラックドライバーと同様、人材不足が深刻化している業界です。実際、以下のとおり半数以上の会社が自動車整備士の不足に悩まされています。

議事1自動車整備士不足の現状と行政の取組|国土交通省
出典:議事1自動車整備士不足の現状と行政の取組|国土交通省

上記はカーディーラーの事例になりますが、80%以上の人材不足に悩んでいるのがわかります。このような結果からも、いきなり会社側が多くの若い人材を確保するのは難しいでしょう。

「40代・50代」の人材を求めている会社も多くあるので、自動車整備士への転職を考えている人にとってチャンスです。自動車整備士への転職を諦めず、ぜひ前向きに取り組んでみてください。

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自動車整備士の資格を働きながら年齢関係なく取得する3つの方法

自動車整備士の資格を働きながら年齢関係なく取得する3つの方法

自動車整備士の資格を働きながら取得する3つの方法は、以下のとおりです。

・認証工場または指定工場に転職して独学をする
・アルバイトをしながら職業訓練に通う
・認証工場または指定工場に転職して自動整備振興会に通う

詳しく解説します。

認証工場または指定工場に転職して独学をする

認証工場または指定工場に転職できれば、働きながら自動車整備士資格を独学で取得できます。実務経験を積みながら、学習を進められる点は大きなメリットになるでしょう。

独学で学習を進めるには、教材選びや学習計画の立て方が重要です。インターネットや書籍などのさまざまな教材を活用してみてください。

また、転職先の先輩からアドバイスを受けながら学習すると、効率的に国家試験に向けた対策ができます。収入を得ながら自動車整備士資格を取得できるので、選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

アルバイトをしながら職業訓練に通う

アルバイトをしながら職業訓練に通うことで、費用を抑えながら自動車整備士資格を取得できます。職業訓練校を利用するメリットとしては、以下3点があります。

・金銭的負担を軽減できる
・各種給付金が受けられる
・就職支援が受けられる

上記のように職業訓練校を利用すると、資格受験に専念できる大きなメリットがあるでしょう。ただし、職業訓練校を利用する場合、アルバイトが禁止されたり、制限されたりする条件もあります。

そのため、職業訓練校を利用して自動車整備士免許を取得するときは、貯金の状況を把握した上で計画的に受講する必要があるでしょう。

認証工場または指定工場に転職して自動車整備振興会に通う

認証工場または指定工場に転職して自動車整備振興会に通い、働きながら効率的に自動車整備士資格を取得できます。

自動車整備振興会は夜間や土日開催の講座が多く、働きながら通いやすい環境を提供しています。また、質の高い指導を受けられるので、合格率を高められやすいです。3級自動車整備士課程の教習内容は、以下のように設定されています。

・90時間以上(実行110時間程度)
・6ヶ月を超えない範囲

上記条件を満たせば「実技試験が2年間免除」でき効率よく資格取得ができます。詳しい内容は日本自動車整備振興会」の公式ページで確認できるため、参考にしてみてください。

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【年齢別】自動車整備士へ未経験で転職する難易度について

【年齢別】自動車整備士へ未経験で転職する難易度について

自動車整備士へ未経験で転職する難易度について、以下の順番でそれぞれ解説します。

年齢未経験からの転職難易度
20代☆☆☆☆★
30代☆☆☆★★
40代☆☆★★★
50代☆★★★★
60代★★★★★

20代|未経験で自動車整備士になる方法

20代から未経験で自動車整備士になるには、以下2つの方法があります。

・自動車整備士の専門学校を卒業して就職する
・整備工場に転職して実務経験を積む

20代であれば年齢を生かして、自動車整備士になるためのさまざまな選択肢があります。20代は学習能力が高く、新しい知識や技術を身につけやすい時期です。

そのため、自動車整備士に限らず20代であれば、会社側もポテンシャル採用が前提になるので転職の難易度としてはそれほど難しくないでしょう。

30代|未経験で自動車整備士になる方法

30代から自動車整備士になるには、基本的に整備工場に転職して実務経験を積みながらなるパターンが多いでしょう。

30代の転職活動は20代に比べると、経験者採用を前提にしている会社が多くなります。そのため、20代と比べると転職する難易度は上がります。

しかし、30代に対して必ずしも経験者採用ばかり求めているわけではありません。30代であれば自動車整備業界が未経験であっても、20代と比べ社会人経験があります。

たとえば、ガソリンスタンドで働いていたり、運送会社で働いていたりする人もいるでしょう。このように今までの経験が自動車整備士として、採用されるポイントのひとつになる場合もあります。

とはいえ、20代に比べると採用される確率は下がるため、経歴の棚卸し作業は必要です。

40代|未経験で自動車整備士になる方法

40代から自動車整備士になるには30代同様、基本的に整備工場に転職して実務経験を積み上げる必要があります。しかし会社側としては、長期間勤めてもらいたいと考えているため、40代になると20代や30代より採用される確率は下がります。

また、自動車整備士の経験がないと、さらに転職するのは難しいでしょう。40代以降は自力で転職先を見つけるのが難しくなってくるため、専門の転職エージェントやハローワークなどに相談してみるのがおすすめです。

50代|未経験で自動車整備士になる方法

50代未経験者でも、自動車整備士にはなれます。重要なのは適切な学習機会を見つけ、実務経験を積む意欲が持てるかどうかでしょう。

とはいえ、50代となれば未経験での転職はかなり難しくなります。そのため、正社員採用にこだわらず、アルバイトや派遣社員から自動車整備士を目指すのもひとつの方法です。

また、自動車整備士としての転職に限らず、トラック運転手やタクシー運転手など、人手不足の他業界へ転職するのも視野に入れてみるのも良いでしょう。

60代|未経験で自動車整備士になる方法

60代以上であっても、未経験から自動車整備士免許の取得は可能です。とはいえ、60代になると一般的な正社員での採用は現実的に難しくなります。

もし、自動車整備士にどうしてもなりたい場合であれば、シルバー人材紹介の会社へ相談してみたり、自動車整備会社を経営している友人などにお願いしたりして転職を検討してみてください。

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関連記事:自動車整備士に必要な4つの国家資格を徹底解説
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【40代・50代】自動車整備士への転職が成功するための3つのコツ

【40代・50代】自動車整備士への転職が成功するための3つのコツ

【40代・50代】の自動車整備士が転職失敗しないためのコツについて、以下より詳しく解説します。

・人材紹介会社を利用する
・希望する転職先にあわせた資格取得をする
・今までの経験を活かして異業種に転職する

人材紹介会社を利用する

人材紹介とは、厚生労働大臣の認可を受けた職業紹介事業者(人材会社)が企業から依頼を受けて人材を紹介するサービスです。

人材紹介会社は転職活動を効率化し、自分にあった求人を見つけられるので「40代・50代」の人にとって、転職を実現するための強力なパートナーになるはずです。人材会社には、以下のようなメリットがあります。

・一般公開されていない非公開求人がたくさんある
・経験豊富なキャリアアドバイザーに相談しながら転職活動できる
・キャリアアドバイザーが求人を探してくれるので転職活動の手間が削減できる

上記のように「40代・50代」が人材紹介会社を利用するメリットは多くあります。ただし、ムリに転職させようとするキャリアアドバイザーもいるので、人材会社に相談する際は注意しておきましょう。

弊社でも自動車整備士を含む、整備士に特化した無料の「就職・転職」サポートしている整備士キャリアを運営しています。「もう年だし自動車整備士への転職はムリかな...」と悩んでいる人は、ひとりで悩まずぜひ一度相談してみてください。

希望する転職先にあわせた資格取得をする

今すぐ自動車整備士として転職するのが困難でも、転職したい会社が求める資格を取得しておくと転職へ有利に働きます。たとえば、自分が応募してみようと考えている会社をもとにアピールポイントをまとめてみてください。

転職先 関連資格 アピールポイント
物流会社 ・運行管理者資格
・荷物運搬に関わる資格
・荷物の安全な輸送ができる
・運行管理ができる
中古車の買取・販売会社 ・普通自動車免許
・大型免許
・中古自動車査定士資格
・幅広い車の査定ができる
・買取や販売業務の幅を広げられる

上記の表からわかるように転職先の業種に応じて、特定の資格取得は転職市場において自分のスキルを際立たせられます。そのため、現職にいながら上記のような資格が取得できる場合、関連資格を取得してみてください。

今までの経験を活かして異業種に転職する

今まで自動車整備士をしてきた人であれば、経験を活かして他業種に転職する方法もあります。「中古車買取・販売会社」の販売スタッフや自動車整備士を育てる講師をするなど、自動車整備士としての経験がある人であれば、異業種に挑戦してみるのもいいのではないでしょうか。

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関連記事:【自動車整備士の転職成功者にインタビュー】整備士キャリアはどんなサービス?大手転職エージェントとの違いや特徴を紹介します

自動車整備士の業務中に感じる3つの限界事項

自動車整備士の業務中に感じる3つの限界事項

自動車整備士が業務中に感じる3つの限界事項は、以下のとおりです。

・整備する車の台数
・給料の上限
・年齢の上限

それぞれ解説します。

整備する車の台数

自動車整備士はひとりで複数の車を担当する場合も多く、整備する車の台数に限界があります。とくにディーラーや民間の整備工場では効率化が求められ、1日の作業量が多くなる傾向があります。

さらに複雑な故障やトラブルが発生すると、残業になる場合も少なくありません。このように担当できる整備の数が少なくなる点も限界に感じる要素です。

給料の上限

自動車整備士の給料は経験やスキル、勤務地などによって大きく異なり、上限は明確に定められていません。一般的には年齢とともに給料は上がっていく傾向がありますが「40代・50代」になると昇給が頭打ちになるケースも少なくありません。

そのため、給料を大幅に上げたいときは、一級自動車整備士免許を取得して大手へ転職したり、資金を用意して独立開業したりする必要があるでしょう。

年齢の上限

自動車整備士として長く働く中で、年を取ると体力的な仕事が難しくなります。また「40代・50代」になると転職で不採用になる機会も多く、年齢的な限界に悩まされる人もいるはずです。

とはいえ、自動車整備士として「60代・70代」で働いている人も少なからずいます。諦めずに挑戦し続ければ、年齢関係なく自動車整備士としてキャリア形成ができるのではないでしょうか。

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自動車整備士の年齢に関するよくある質問

自動車整備士の年齢に関するよくある質問

自動車整備士の年齢に関するよくある質問を3つ厳選したので、ひとつずつ紹介します。

・自動車整備士は何歳まで働けますか?
・45歳自動車整備士の年収はいくらですか?
・自動車整備士は誰でも取れる資格ですか?

自動車整備士は何歳まで働けますか?

自動車整備士に特別な年齢制限はとくにありません。社会人でも自動車整備士の専門学校や職業訓練校に通い、自動車整備士は目指せます。

自動車整備士として就業に至った最高齢は、67歳※1)の人もいるようです。また、個人で自動車整備士をされている人であれば、67歳以上の自動車整備士もいるのではないでしょうか。

出典:※1)PRTIMES「60代のシニア自動車整備士の就業が2.5倍に増加、8割が1ヵ月以内に内定」

45歳自動車整備士の年収はいくらですか?

令和2年の賃金構造基本統計調査によると、45〜49歳の自動車整備士の平均年収は541万円で、業界内で最も平均年収が高い世代となっています。

また、一級自動車整備士を取得すると、二級自動車整備士より給料水準が上がります。二級自動車整備士の年収は380万円程、一級自動車整備士の年収は420万円程といわれています。そのほかに自動車整備士の生涯賃金は、1億7,900万円と予想されています。

出典:令和2年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省

自動車整備士は誰でも取れる資格ですか?

自動車整備士は国家資格のひとつで、誰でも気軽に取得できる資格ではありません。試験を受けるには、自動車整備工場への勤務による実務経験や、国土交通省認定学校の卒業などによって得られる受験資格が必要です。

関連記事:自動車整備士が年収1000万円を目指せる4つの方法

まとめ:自動車整備士の転職に成功させるには人材会社の利用がおすすめ

まとめ:自動車整備士の転職に成功させるには人材会社の利用がおすすめ

全国的に自動車整備士の少子高齢化が進む中「20代・30代」は比較的転職がしやすい状況が続いています。しかし、まだまだ「40代・50代」を求めている会社も多くあります。

求人サイトで自身にあった求人を探したり、人材会社に転職活動のサポートを頼んだりしてみてください。

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