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フォグランプの効果は?使い方や選び方を解説します

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「フォグランプってどんな効果があるの?」
「フォグランプにはどんな種類があるの?」
「フォグランプは自分で取り替えることができるの?依頼した場合はいくら?」

そんな疑問を持っていませんか?

この記事では

・フォグランプの効果と正しい使いかた
・フォグランプの種類
・フォグランプ交換費用
・フォグランプの交換方法

などについて詳しく紹介しています。

フォグランプについて基本的なことを知りたい方は必見ですよ。

フォグランプとは

フォグランプとは、ヘッドライトの下に装着している白色または黄色に点灯するライトのことです。その名の通り、霧などが発生し視界が悪化した時に補助する役割として装着していますが、最近ではデザインとして使うドライバーもいます。

フォグランプはどんな効果があるの?

フォグランプの効果を知る前にヘッドライトの特徴を紹介しましょう。

ヘッドライト:前方の視界を照らすもの。ランプ類のうちで最も明るく、夜間やトンネルの中など暗い視界の中などで活躍するランプ

これだけを聞くとヘッドライトだけで十分と感じる方もいるかもしれませんが、ヘッドライトの欠点として霧の中で点灯すると目の前が真っ白になってしまい、視界が悪くなってしまいます。これはヘッドライトの光が霧の元となる小さな水の粒子とぶつかり、乱反射を起こしてしまうからです。

その点、フォグランプはヘッドライトの下の方についているので、照らす位置が足元付近となります。そのため、霧の中でも乱反射を起こしずらいので、霧が発生した時や嵐のような雨の時などに効果的となります。

フォグランプの正しい使い方とは?

フォグランプも使い方を誤ると効果的にできなかったり、対向車に迷惑をかけてしまったりします。正しい使い方を紹介していきましょう。

ランプの色は白色?黄色?

フォグランプの色は法律で白色か黄色と定められています。
そのどちらでもいいというわけではなく、黄色の方が霧や豪雨の中では効果的です。

白色は反射しやすく、路面に届く前に霧や雨の水に乱反射してしまい、あまり路面を照らす効果がありません。しかしながら、黄色は水に乱反射することなく、路面を照らしてくれるため、黄色のフォグランプを選ぶ方ようにしましょう。

しかし、現在は白色の方が見た目もカッコよくおしゃれという観点から多くの方が選んでいる現状があります。

フォグランプを点灯するタイミング

フォグランプを効果的に使うために使うタイミングも考えましょう。基本的にフォグランプを使うのは、雪や雨、霧が発生し、前が見えにくくなった時のみに使うものです。

しかし、それを知らないドライバーがオシャレだから、かっこいいからと晴天時でも点灯していることがあります。その場合、対向車が眩しくて前が見えなくなったり、前走車もミラーに反射して眩しくなったりで危険です。

フォグランプは常時受けるものではなく、悪天候の時のみにつけるようにしましょう。

眩しすぎないようにするためには

フォグランプの中には眩しすぎるタイプもあります。それだと対向車や前走車に迷惑をかける恐れがあるので、フォグランプを選ぶ際に気をつけないといけません。

フォグランプはそもそも足元付近を照らすもの。それが眩しくなるというのは、上の方にまで光が届いてしまっているからです。フォグランプにはカットラインがあり、そのおかげで上に光が届かないように設計されています。しかし、安物の製品だとカットラインが出ていない場合があり、上の方まで光が届いてしまい眩しくなってしまいます。

フォグランプの種類

フォグランプには、カラーだけでなくLEDからハロゲンなど様々なタイプが登場しています。それぞれの特徴などを紹介していきましょう。

LEDランプ

フォグランプの主流となっているのはLEDです。LEDランプにした時のメリットは、下記の通りです。

・消費電力を抑えられる
・寿命が長い
・バッテリーが上がりにくい
・衝撃耐性がある

LEDは家や会社でもECOな照明として人気です。あまり電力を使わないのがメリットで、バッテリーが上がりにくくなるのも嬉しいポイントです。

フォグランプをLEDにすることでフィラメントを使わなくなったので、衝撃に強くなりました。いざフォグランプを使おうとしたときに、故障していたというのは良く聞く話です。そのためフィラメントを使わないLEDランプは大きなメリットと言えます。またLEDの特徴として寿命が長いのもメリットです。うっかりしてランプが切れる心配が減るのもいいポイントですよね。

しかし、デメリットが2つあります。

・路面照射が弱い
・ランプについた雪が溶けない

今人気のHIDと比べると明るさが劣ってしまうのがLEDの問題点です。明るさが欲しいという方には、少し物足りなさを感じてしまうかもしれません。

また、LEDは点灯しても熱を持たない特性があります。そのため降雪時にフォグランプに雪がついても溶けません。そうなってしまうとフォグランプの効果が発揮しないので、降雪の多い地域ではあまりおすすめできません。

HIDランプ

今人気のHIDランプ。LEDかHIDと悩まれることの多いランプですが、このHIDランプのメリットを紹介していきましょう。

・LEDよりも十分な明るさがある
・消費電力が抑えられる
・バッテリーが上がりにくい

メリットにもあるように明るさを求めるならHIDランプがおすすめです。消費電力はLEDに比べると少し劣りますが、通常のハロゲンライトと比べると半分ほどのエネルギーで済みます。そのため、バッテリートラブルなども回避できるのでおすすめです。

続いてデメリットについても紹介しましょう。

・寿命が短い
・立ち上がりに時間がかかる
・取り付けが難しい

HIDは寿命が短いのがマイナスポイントです。ハロゲンよりは2〜3倍の寿命を持っていますが、LEDよりはだいぶ短いです。そしてHIDランプは起動時間に数秒かかります。LEDは起動するとすぐにランプが点灯するため、比較するとやや使い勝手の悪さがあります。また、HIDは構成する部品の数が多いので、取り付けるためには専門知識と時間を必要とします。自分でやるとなると難しいので、専門業者に任せたほうが良いでしょう。

ハロゲンランプ

これまで一般的だったハロゲンランプ。今やLEDやHIDが主流となっていますが、特定の地域では活躍します。そのハロゲンランプの特徴を紹介していきましょう。

・ランプについた雪が溶ける

ハロゲンランプの特徴として、あかりをつけると熱を発生させる働きがあります。その熱はランプのガラスの部分が触れないほどです。そのため降雪の多い地域では今でもハロゲンランプを愛用している人がほとんどなほど。逆に降雪地域でLEDやHIDはあまり意味をなさないので、ハロゲンランプに変えることをおすすめします。

続いてデメリットもみていきましょう。

・消費電力が多い
・寿命が短い
・白のハロゲンは特にメリットがない

ハロゲンの消費電力は、LEDの約3倍、HIDの約2倍と大きな電力を要します。熱を発生させる分、消費電力も高くなるのですが、バッテリートラブルを起こしやすいデメリットも出てしまいます。寿命もハロゲンランプが一番短いという特徴があります。

こまめに確認しないと、いざ必要な時にライトがつかないといったトラブルが発生してしてしまうので注意が必要です。最後に白ハロゲンは雪を溶かす以外に特にメリットがありません。黄色だと霧の中でも光を通すので明るくなりますが、白だと乱反射してしまいあまり効果がありません。そのため、白のハロゲンランプは降雪地域にすむ、よほど白色が好きな人くらいでしょう。

フォグランプの効果的な交換方法

今使っているフォグランプから交換した方がいいのか悩みますよね。交換した方がいいのかさまざまなケースで紹介していきましょう。

純正ハロゲンから社外ハロゲンへの変更

ハロゲンランプでもさまざまなタイプが登場しています。純正ハロゲンもより明るさを求めるのであれば社外品のハロゲンランプに変更することで視認性がアップします。最近では高効率ハロゲンランプという明るいタイプも登場しているので、視認性を向上したい方は交換を検討してみましょう。

純正ハロゲンからLEDに変更

ハロゲンランプからLEDに変更することで明るさは大幅に向上します。高性能なハロゲンランプでもLEDの光量には及美ません。消費電力も抑えられるのもメリットでしょう。降雪地域であればLEDの変更も問題ないので検討してはどうでしょうか。

純正ハロゲンからHIDに変更

明るさを求めたい方はHIDへの変更がおすすめです。3種類のバルブの中でHIDが一番光量があるので、視認性にこだわる方は変更を検討してはどうでしょうか。ただし専用の部品が必要なので、費用や手間がかかります。

純正LEDから社外ハロゲンに変更

降雪地域に転勤になった、引っ越したという方はLEDから社外ハロゲンへの変更をオススメします。光量に不安があるという方も最近では光量の高いタイプも登場しています。LEDほどではありませんが、十分な明るさを放っているので、安全性を考慮し、変更を検討しましょう。

純正LEDから社外LEDに変更

明るさがもっと欲しい方は社外LEDの変更がオススメです。また、純正LEDは白色に設定されているものは多くなっています。悪天候時には、白色よりも黄色の方が視認性が高まるので、悪天候を経験したのちに変更される方も多くいます。

車検時に気をつけておくポイント

フォグランプはどんなものでもいいというわけではありません。車検を通過するためには取り付けている位置や色、明るさなどさまざまな条件をクリアしていないといけません。詳しく紹介していきましょう

取り付け位置について

フォグランプの取り付け位置は車両の登録日によって2つに分けられています。2005年12月31日までに登録された車両は、「フォグランプの中心がヘッドライトのロービームの照明部の中心より下にあること」が条件としてあります。

2006年1月1日以降に登録された車両は、「フォグランプ下端が250mm以上、上端が800mm以下の高さでロービームの上端を超えないこと。フォグランプの最も外側が車体の最外側から400mm以内であること」とされています。

色について

フォグランプの色は、白か黄色でないといけないとされています。つまり青色といった他の色を搭載することは禁止されています。黄色でも淡い黄色から濃い黄色までさまざまとありますが、特に規定はありません。

しかし、白色は色温度のケルビン数に気をつけないといけません。ケルビン数が高くなると青白い色を発光するので車検に通らない可能性があります。実際は検査官の感覚で判断されるのですが8000ケルビン以上は確実に通らないとされています。白色のフォグランプにする際は7000ケルビン以下のものにするようにしましょう。

明るさについて

フォグランプの明るさも車両が登録された日付によって異なります。2005年12月31日までに登録した車両は1万カンデラ(cd)であることが条件とされています。

2006年1月1日以降に登録された車両については、特に明るさの上限は設けられていません。しかし、フォグランプはあくまで悪天候時の補助ランプということで、他の交通の妨げとなってはいけないとされています。そのため、明るすぎると車検に通らないといった可能性もあるので注意しましょう。

個数について

個数についての注意点を紹介します。

フォグランプを搭載していい数については決まりはありませんが、同時に点灯できる数については2つまでと規定があります。同時に3つ以上点灯できるように設定していると車検に通らないため注意が必要です。そしてフォグランプを1つだけつけている場合は、車両中央に配置していることが条件にあげられています。

その他

上記で紹介したもの以外にも、車両の形がわかるようにフォグランプを点灯した際にはポジションランプが点灯していること。フォグランプの光軸が上向きになっていないこと(他の車両などに迷惑となるため)が条件に挙げられています。

もし車検時にフォグランプが故障したままの場合、車検が通りません。しかし、フォグランプが取り付けていない場合、フォグランプの部分が検査項目から外れるので、故障しているなら外しておきましょう。

フォグランプの取り付け費用について

フォグランプを交換する、後付けする場合、どれくらいの費用がかかるのか紹介していきましょう。

ディーラーに依頼する場合

純正のフォグランプを取り付ける場合、ディーラーに依頼しなければいけません。ディーラーは丁寧な作業を行ってくれますが、その分費用が高くなります。ディーラーによって値段は異なりますが、工賃がおよそ8,000〜10,000円までが相場です。これにバルブ代が必要となります。

カー用品店に依頼する場合

オートバックスのような大手カー用品店で依頼する場合は、5,000〜6,000円が相場となっています。ここにバルブ代が必要となりますが、ディーラーよりはリーズナブルな価格で済みます。

個人店に依頼する場合

個人店に依頼する場合は、そのお店によって大きく変わるため一概にこの値段とはいいにくいです。しかし、大体のところはディーラーよりも安値で交換してくれることが多く、およそ6,000〜8,000円が相場です。

ネットショップなどで購入したフォグランプを持ち込んでも問題なく作業してくれるお店もあれば、お店によっては嫌な顔をするところもあります。そんなお店は工賃をわざと高く取るところもあるので、先に電話で確認することをオススメします。

自分でDIYして交換できるの?

自分でフォグランプを交換することも可能です。少々難しいかもしれませんが、自分でやることで工賃が節約できるので、車いじりが好きな方はぜひ挑戦してください。やり方を紹介していきましょう。

①作業をする前に先にハンドルを全開に回しておきましょう。そうすることでスペースができて、作業がしやすくなりますよ。

②フェンダーカバーをめくるための作業を行います。フェンダーカバーはネジもしくはピンで止められているので、それを外しましょう。全てを外す必要はなく、フォグランプの見える隙間ができる程度でいいです。

③フォグランプについているカプラーを引き抜きます。ツメでロックされているため、ツメを押しながら引き抜きましょう。

④フォグランプを抜く作業を行います。バルブ後部を掴んで回すのですが、時計回しなのか、反時計回りなのかは車種によって異なります。どちらかに回しましょう。ロックが外れたら、そのままバルブを抜いてください。

⑤新しいバルブを装着していきます。バルブの装着位置とツメの位置を確認して、バルブを差し込んでください。その後、先ほど回したのと反対むきに回して固定しましょう。

⑥配線を繋げます。先ほど抜いたカプラーと今取り付けたカプラーをつなぎ合わせます。

⑦フェンダーのネジもしくはピンを取り付け直して作業完了です。

まとめ

都会にいるとあまりフォグランプが活躍することがありませんが、いざというときに役に立つ大切なランプです。今日この記事を読んだことを機に一度愛車のフォグランプの様子を見てはいかがでしょうか。もし切れていて自分でできそうなら一度チャレンジしてくださいね。

関連記事:トラックについているライト・ランプの働きとは?名称と役割を解説!

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