運転技術

大型トラックの運転テクニック向上のための7つのコツ(左折/右折)

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大型トラックの運転で不安になったりもっと上手に運転したいと思ったことはありませんか?免許取得に必要な方もいらっしゃると思います。

大型トラックは、普通自動車より大きく、ブレーキの仕組みも違います。このため、運転にはテクニックが必要になります。

しかし、車体が大きいからこそ、危険な運転方法を取ると重大事故につながる可能性があります

この記事では運転席から状況を確認しにくい左折のコツと注意点点左バックのテクニック他、おすすめの練習方法と安全対策をご紹介します

燃費の向上に役立つ運転テクニックについては他の記事で扱っていますのでリンクからご覧ください。

この記事が読者の皆様の安全運転や免許取得に繋がることを祈っています。

なぜ大型の運転にはテクニックが必要なのか?

大型トラックの運転テクニックのお話に入る前に、そもそもどうして大型トラックの運転は難しいのかを考えてみます。

乗用車と比較してみていきましょう。

運転免許の違い

普通車と車両の大きさや特徴が違うため、大型トラックを運転するためにはテクニックとは別に大型免許が必須となります。

大型免許とは車両総重量が11t以上で最大積載量が6.5t以上、乗車定員30人以上のいずれかに該当する大きな車両を運転するための免許で取得は誰でも簡単にできるわけではありません。

大型免許の取得条件は以下の通りです。

年齢:満21際以上

経験:普通自動車免許、中型免許、準中型免許、大型特殊免許のいずれかを取得した後、免許停止期間を除いて通算運転経歴が3年以上であること。

この他にも視力が両眼0.8以上、片眼0.5以上、奥行知覚検査や色の識別、聴覚検査などに合格しなければなりません。

条件を満たした上で実技試験等に合格してようやく大型免許が交付されます。

関連記事:大型トラックとは?初心者から大型免許をとってドライバーになる方法

運転席の高さが高い

大型トラックの視点の違い

(出典:シンク出版

乗用車と大型トラックで大きく異なるのが、運転席の位置です。

大型トラックは、運転席が高い位置にあり、遠くを見渡せるようになっています。

運転席の位置が高いことにより、早期に前方の状況を把握し、何か問題があればすぐに対処できるようになります。

ただし、運転席が高くなると近くが死角になるデメリットがあります。そのため、アンダーミラーを設置するなどの対策が取られています。それでも、乗用車を運転しているときほどには近くの状況確認ができません。

トラックに乗り込み運転を始めるときには、運転席の直下の死角になる部分に子供などがいないか確認をして発進するようにします。

ルームミラーが使えない

乗用車には、後方を確認するためにルームミラーが取りつけられています。しかし、大型トラックには取り付けられていないことが少なくありません。荷台が視界を遮るなどするため、つけても後方確認の役には立たないからです。

そのため、現在ではバックモニター付きの車両も登場し、広く使われています。

車両感覚が普通乗用車と違う

乗用車と大型トラックとでは、全長、車幅ともに大きく異なり、運転感覚が全く異なります

初めて大型車に乗ると、車幅の違いに驚いた方も少なくないでしょう。

車両感覚は、運転すればだんだんと体が慣れてくると言われます。しかし特に最初のうちは車体の長さと車体の幅をよく理解して運転しなければ、車体を周りに接触させてしまうこともあり得ます。

大型トラックは車体が大きい

普通車と大型車は、見てすぐわかる通り車体の大きさが全く異なります

当然普通車を載せて運ぶ大型トラックがあるのですから、大きいのも当たり前でしょう。

大型トラックを運転するときには、車体の大きさを頭の中に叩き込んでおく必要があります。

エンジンの違い

トラックのほとんどはガソリンエンジンではなく、ディーゼルエンジンとなり、低速の場合のトルクが太く、多くの荷物を積んだ状態での発進や坂道を登りやすいメリットがあります。

他にも以下のような特徴がディーゼルエンジンにはあります。

・耐久性が優れている
エンジンの動力となる内部の爆発はとても大きく、ディーゼルエンジンはそれに耐えれるようにとても丈夫な構造となっています。
そのため劣化しにくく数十万キロは普通に走ることが可能です。

・ブレーキ性能が優れている
大型トラックの場合、エアーブレーキのため使用頻度には注意が必要となります。
そのため状況に応じてエンジンブレーキを使用するのですが、ディーゼルエンジンはその性能に優れています。
また、ガソリンエンジンにはない排気ブレーキの使用も可能です。

・熱効率が高い
ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べ多くの空気を使用して燃料を燃やすため、エネルギーの無駄を少なくできます。
熱効率はディーゼルエンジンで約30%、ガソリンエンジンでは約25%ほどと言われています。

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大型トラックの運転テクニック左折をうまくする7つのコツ】

 

上で述べたように、大型トラックは、最大で全長が12m、全幅が2.5mと非常に大きな車体なので、大型トラックの運転は普通車とは違ったテクニックが必要です。

大型トラックの運転で右折や左折させるときには、大型トラック特有の長さから運転の難しさに戸惑うかもしれません。

そこで、大型トラックの運転テクニックのなかでも左折をうまくする7つのコツを見ていきます。

【コツ1】内輪差の確認(巻き込みの防止)

出所:全日本トラック協会

まず大型トラック運転のコツとして紹介するのが内輪差の把握です。

大型トラックの運転でよく起こる事故原因がが内輪差による巻き込みです。右折時であれば窓をあけて目視で右側を確認しながら運転できますが、左折時にはそれはできません

そこで、大型トラックの運転で重要になるのが、サイドミラーの活用です。

大型トラックの運転で左折するときには、サイドミラーで後輪がどこにあるのかをしっかり確認してステアリングを回して運転します

もちろん、ミラーだけを凝視していては、他のボディを接触する可能性がありますから、常に周りに気を配りながらの運転が大事です。

ただし左に曲がる時には、左のミラーの確認に重点を置きながら運転をして、巻き込み防止に細心の注意を払い運転をすることが安全に左折する方法です。

【コツ2】左折先の歩行者・自転車の確認

日本の道路は左側通行なので、左側を歩いている歩行者や自転車の動きに注意して大型トラックの運転を行うようにしなければなりません

大型トラックは、その大きな車体からどうしても死角が多く、どうしても運転席から遠い左側の視界は制限されます。

そこで、大型トラックを運転する時には、左折を行う手前から左側に歩行者や自転車がいないか確認をしながら直進します。また特に気を付けるのは、自転車の動きで、左に曲がろうとするかなり手前で追い抜いたと思っても、意外に早く左側に自転車が侵入していることが多いでしょう。

そこで、左折をする交差点近くまで運転してきたら、自転車を発見しても無理に追い抜かずに自転車の後ろで左折をするようにしましょう。また、歩行者も左折直前で発見したら、歩行者の動きをよく観察してトラックの左側にとどまっていないか確認をします。

大型トラックの運転で特に注意しなければならないことは、左折時の巻き込みになりますから、左折時の歩行者と自転車の確認は非常に大事で、左折の前に一時停止をして確認する余裕も持ちましょう。

出所:所沢市公式YouTubeチャンネル

【コツ3】ハンドルを回し始めるタイミングに気をつける

大型トラックを運転して左折するときに、ハンドルを回し始めるタイミングが狂うと、後輪はみるみる内側に寄って曲がり切れません。

そこで、ハンドルを回し始めるタイミングが重要になりますが、基本的に左折する道路を自分が通り過ぎた辺りからハンドルを回し始めるとよいですこの時に、大型トラックの速度が速いほどハンドルを回す速度も速くなりますから、ゆっくりと交差点に進入し、ハンドルを回すタイミングと回す速度が速くならないよう大型トラックの速度を抑えることが重要です。

そして、左折時に曲がり角の頂点を後輪が通過するとそれ以上どんなにステアリングを回しても後輪は路肩に近づきませんから、そのあとは一気にステアリングを回して交差点を曲がるようにします。

【コツ4】対向車との距離感の確認

左折するときには、対向車との距離感にも気を付けて曲がる必要があります。この対向車とは左折を完了する側に止まっている対向車で、この対向車の停車している位置により左折方法が変わってきます。

基本的に、停止線が引かれている道路であって、その停止線でクルマが停車している場合は、大型車の左折はそれほど難しいものではありませんが、対向車が停止線をオーバーして停車している場合は、大型車を左折するときに困難を極めることがあります。

左折時は、交差点の左側の頂点から対向車までの距離と、大型トラックの後輪からフロントエンドまでの距離が交差点の距離より短くなければ、どんなに運転がうまくても1回で曲がることができません

そこで、停止線オーバーをした乗用車を目視したとき、そのクルマを避けるように左折する運転テクニックには、交差点に突入する直前に頭を大きく右に振ってから左折を行ったり、車体全体を右に大きくはみ出させて曲がったりと、いろんな方法があります。

しかし対向車の停止方法や、対向車が同じ大型車で道幅が狭い場合などは、運転テクニックを駆使しても物理的に左折できないことがあります

左折する前に、その先の状況をよく把握して、自分の大型トラックが曲がれるか、そして自分の運転テクニックで曲がることができるのかをよく考えてから左折を開始する必要があります。そのため、曲がれないと判断したら、無理に曲がろうとせずに対向車を先に行かせてから曲がるようにするなど、状況に応じた運転が重要になります。

【コツ5】オーバーハングの確認

大型トラックの場合は、フロントよりリアのオーバーハングが長くなります。オーバーハングとは、後輪から飛び出したリアの荷台の長さのことで、この飛び出た部分が、後輪を軸に回転するため左折時に思わぬ衝突を招くことがあります。

そのため、大型トラックの運転で左折する際には、大型トラックの右後部が大きく右側に振り出します。そこで、左後輪の内輪差を確認するとともに右ミラーで右後部の振出具合の確認も重要になります。

例えば、片側2車線の道路から狭い道路に入る場合、自分の走行している車線で右側車線が渋滞していたとすると、左折時に内輪差に気を取られすぎ、右車線を走行中のクルマに衝突させてしまうことがあります。

このほか、狭い道路(あい路)同士でT字路を左折する場合、直線方向から左に曲がる場合オーバーハングを加味して左折しなければ、右側面の側壁などに右側後部を衝突させてしまう恐れがあります。

このオーバーハングは、内輪差で後輪と路肩の関係をミラーで見るよりかなり見づらいので、右側のオーバーハングを確認するときには、ミラーだけでなく窓を開けて目視で確認しながら左折するとより安全です。

【コツ6】左折先の道路幅の確認

大型トラックを運転しているときに常に気を遣うことは、高さ制限もそうですが道路の道幅でしょう。大型車左折禁止の標識がない道路でも、日本の道路には大型車で通行するのが困難な道路が数多くあります。特に左折の場合、右折より道路を確認しづらいので慎重に見極めるようにします。

そこで、交差点に進入する前に左折する方向の道路状況を確認します。道路は、道幅が広くとってあっても、駐車車両が多く左折が困難となる場合もありますし、道路幅は十分でも電柱などが路肩ぎりぎりに立っており、左折時に右フロントをかわすのが困難となる場合があります。

大型トラックは、長さもさることながら幅も広いので、道路幅が大型トラックの車幅と同じでは、すれ違いができなくなります。そこで、大型トラックの車幅2.5mより広い道路なのかを確認することも重要となります。

また、大型トラックを運転して左折するときに、左折先の道路幅が極端に狭い場合は、かなり右に振り出してから左折を開始しなければならないでしょう。この時に、左折側の道路幅にもよりますが、自分の運転している大型トラックと左折側の道幅がほとんど同じ場合は、左折完了を交差点内で行う必要もあります。

この運転には、対向車に止まってもらうことも重要となるので、対向車が途切れるころ合いを見ながら少しずつ頭を右側に振り出しながら左折体制に入るとよいでしょう。もし二人乗車であれば、一人に対向車を止めてもらい左折に入る方法もあります。

【コツ7】けつ振りとブレーキの感覚

大型トラックの運転では、ブレーキの踏み方に細心の注意が必要となります。それは、荷物が満載の時と空の時とでもブレーキの踏み方が変わり、ブレーキの踏み方ひとつで車体が大きく暴れてしまうからです。

大型トラックは、特に空荷で急ブレーキを踏むとすぐにタイヤがロックし、リアが振り出してくるでしょう。また荷物を積んでスピードが出ているときに急ブレーキを踏んでも、リアが振り出してくるばあいがあります。

そして、スピードを緩めることなく急ハンドルを切るといわゆるけつ振り状態となりとても危険です。

大型トラックの運転では、急のつく運転は乗用車より慎重に行わなければ、大事故につながる恐れがあります。特にけつ振り状態に陥る運転を行うと横転の危険も高くなります。大型トラックの運転は、確実に曲がれる速度までゆっくりと速度を落とし、そしてゆっくりハンドル操作をすることが重要です。

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関連記事:大型トラックの燃費向上対策!運転テクニックやアイドリングでの対応方法を紹介【保存版】

大型トラックの左折時の注意点

大型トラックの運転で、左折時に注意する点は、トラックの大きさを把握することと、トラックの構造もある程度理解しておく必要があるでしょう。

特にハンドルを回したときの切れ角もトラックメーカーにより変わってきますし、前輪2軸と1軸とでも全く異なった動きをします。

そこで、一般的な大型トラックとして、左折時にどのようなことに注意すれば安全に曲がることができるのか見ていきます。

関連記事:大型トラックの方向転換のウラ技をここだけ紹介!コツや注意点を徹底解説!

トレッドの長さ(車幅)

トレッドとは、大型トラックの左右のタイヤの距離のことを指しますが、この距離が広くなればそれだけ車幅が広いトラックとなります。

一般的に大型トラックの車幅は2.5m以下と決まっていますから、トレッドはこれより狭い値となっています。しかし、左右のタイヤの距離になりますから、この距離が走る道路より広ければその道路を走らせることができません。

このトレッドはトラックにより幅が異なり、大型トラックでも種類によって変わってきますから自分が乗る大型トラックがどのくらいの幅を持っているのか確認しておくとよいでしょう。

ハンドルの切れ角

大型トラックのハンドルは、乗用車に比べて大きくかなりたくさん回さなければ方向を変えることができません。これは、乗用車がクイックな操縦性が重要なこととは逆に、大型トラックではゆっくりとした動きが必要となるからです。

もしトラックのハンドルがクイックに反応してしまうと、車高が高いく長いボディーはあっというまに横転することとなるでしょう。

もう一つ、大型トラックは普通乗用車とハンドルの切れ角も変わってきます。

普通乗用車のハンドルは、大体30度から35度となっていますが、大型車の場合は45度となっています。これは、大きなボディーを何回も切り返して曲がる必要がないように、大きくハンドルが切れるようにしてあるからです。

たまに、こんな狭い道路に大型トラックがよく走っきたと感心することがありますが、これは運転技術もありますがハンドルの切れ角も大きくかかわっています。

内輪差に注意

大型トラックを運転して曲がるときに、後輪は前輪より内側を通ります。これを内輪差といいますが、この内輪差は全長が長くなるほど大きくなります。

内輪差を計算するには、ホイールベース、トレッド、ハンドルの切れ角などから公式に当てはめて計算をします。しかし、このような複雑な計算をしなくても目安となる大雑把な数字をはじき出す方法があります。それはホイールベース÷3という方法です。

例えば、いすゞGIGAのホイールベースは7335mmなので、この公式に当てはめると7335÷3=2445mmとなります。

このように、大型トラックの内輪差は2mを超える大きなものとなります。これは左折時に、フロントタイヤの軌跡から約2m内側を後輪が通ることを意味しますから、内輪差に注意して運転しなければすぐに巻き込み事故を起こしてしまうでしょう。

ホイールベースの長さ

ホイールベースとは、フロントホイールのセンターからリアホイールのセンターまでの距離のことで、この長さが長いほどトラックは長くなりますし、また左折も難しくなります。

乗用車では、ホイールベースが短ければコーナリング性能が良くなり、ホイールベースが長ければ直進安定性が増します。

トラックでも同じようにホイールベースが短いダンプカーなどは、狭い道路も難なく走れます。しかし、ホイールベースが長くなれば、狭い道路での右左折は難しくなりますが高速道路の走行安定性は高くなります

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大型トラックの運転テクニック左バックをうまくするコツ

大型トラックで、右側の窓から体を乗り出し、右バックをしている姿を見かけます。しかし、左バックでは体を乗り出してバックするわけにはいきません。そこで重要なのが、ミラーを使いこなすことです。

右バックも左バックも基本は同じ運転ですから、どうやったらうまくバックができるか見ていきます。

 基本は右バックと同じ

大型トラックの運転で、てこずるのがバックではないでしょうか。

ドライバーは、前を向き左右のミラーを確認しながらかつ前方の情報の確認も怠らないようにしてバックします。

目標となるのが左後輪の位置となります。左後輪がどのあたりを進んでいるのか確認しながらハンドルを切っていきます。

駐車場などで、白線の枠内に左バックで運転して収める場合は、左後輪を白線の角に向かってバックさせていきましょう。

左後輪と白線の位置関係を把握してバックさせていきますから、右であろうと左であろうとバックの運転方法は同じになります。

そのため、できるだけ、右と左のミラーを交互に見ながら、バックさせる運転技術を身につけることが重要です。

右バックも、左バックもミラーを使えるようになれば、まったく同じ感覚でバックすることができるようになります。

右バックに切り替えるのも手

大型トラックの運転で、左バックが必要な時に右バックに切り替える方法もあります。

左バックをしながら、早めに左の見切りをつけ、右側に合わせてバックできるように車体の向きを変えます。

ある程度、車体の向きさえ変わってしまえば、右側を目視で確認しながらバックに切り替えることが可能です。

しかし、大型トラックの運転は死角が多いことを忘れずに、右の目視だけでなく左のミラー確認をしながら運転することを忘れないようにしましょう。

なぜ右バックはうまくできるのか?

大型トラックの運転で右バックなら得意とする人も多い出しょう。それは、バックで運転する際に、目視がしやすいのが右だからです。

しかし、右バックで体を乗り出して目視でバックさせる運転は、必ずハンドルは左手のみの操作となります。大型トラックのハンドルは、大きく回さなければタイヤが切れませんから、ある程度微調整となったときでなければ、右の窓から体を乗り出してバックをするのは危険といえます。

右バックもミラーによるバックが基本であり、常に左右と前方そしてバックカメラがあればあその4方向を確認しながらバックさせます。

目視は一度運転を止めて行う事にとどめ、運転再開するときにはミラーを使ったバックができるようにしましょう。

大型トラックの運転テクニック【右折のコツ】

トラックの右折は左折と同様に内輪差に注意が必要です。

右折予定の箇所に近づく前から障害物を確認するようにし、その距離感から大回りに右折をしなければならない場合がよくあります。

この時に右折側だけを気にしがちになりますが、大回りをする場合、左にハンドルをきるため左側に車や人がいないか、電信柱などへの接触に注意しなければいけません。

また、交差点の場合、赤信号で停まっている車両にも注意が必要です。

信号の前にある停止線は、その道路に大型トラックが曲がってこれるように計算されています。

停止線よりも前に出てしまっている車がいた場合、右折時に接触する恐れがあるため事前に確認し、なるべくゆっくり曲がるようにしましょう。

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大型トラック運転のおすすめの練習方法

 

大型トラックの運転練習は、ミラーの使い方をマスターすることです。大きな車体で死角が多い大型トラックには、車体に沢山のミラーが取り付けられています。

これらのミラーを使い分け、ミラーを上手に使いこなすことで運転は上達していきます。

そして、車幅感覚をつかむことも重要で、広い交通量が少ない幹線道路で、白線をタイヤで踏んだり跨いだりしながら車幅感覚をつかむ練習をしましょう。これは右折時や左折時のタイヤの位置関係を体に覚えこませるのに役に立ちます。

また、高速道路の車両の少ないSAやPAで、白線を後輪で踏む練習をすると内輪差の練習になります。

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事故防止のための安全対策

大型トラックは、大きな車体なのでちょっとした運転ミスで大きな事故につながる恐れがあります。

そこで、大型トラックの事故防止のための安全対策が数多く施されています。

しかし、それを運転するのは人であることには変わりはありませんから、慎重な運転操作が求められます。

助手をつけ、安全確認をしてもらう

大型トラックの運転は基本ドライバー1人の運行が多いですが、最近では助手を付けた運行も見かけることがあります。

運転助手がいれば、後退時や左折時に、助手に安全確認を行ってもらうことができるので、運転による疲労の軽減が行えるほか、大きな安全対策にもつながります。

ただし、助手をつけたとしても100%安全ではないことも理解しておく必要はあります。最後は自分で運転していることを自覚して慎重なハンドルさばきが重要です。

自動音声アラームの装着

自動音声アラームは、バックする際や、右左折の際に音声とブザーにより周りに知らせるシステムです。

このアラームは、運転手が音量を調整することや止めることもできるようになっており、近隣住民への配慮もできるようになっています。

社外品の自動音声アラームも販売されていますが、保安基準で音色も規定されているので、純正品以外は取り付けないほうが良いでしょう。

参考商品

音声アラーム バック・左折用・減音タイプDC12~DC24V 防水 販売価格:8,990円

音声アラームの画像

(出典:Paman shop

ミラー・補助ミラーの確認

純正でもミラーは数多く取り付けられています。サイドミラーサイドアンダーミラー、そしてアンダーミラーなどでしょう。

これらの純正ミラーでも運転するには支障はありませんが、もっと安全に運転したいのであれば、補助ミラーを購入して取り付けるとよいでしょう。

運転席から座り、死角となる部分をできるだけなくすために、いろんな角度でミラーを調整し、社外の補助ミラーで補うことで安全に運転することができます。

また、距離感がつかみやすくなるバックショットミラーをサイドミラーの下に取り付けると、車線変更や後退時の距離感がつかみやすくなり運転が楽になります。

参考商品

ジェットイノウエ トラック バックショートステップブラック 2,900円

補助ミラー 画像

(出典:楽天市場

助手席ドアを透明ガラスにする

大型トラックを運転するときに、助手席側が見にくいことがあります。特に運転席が高いと、助手席側の下の部分が死角となり、運転に支障をきたすことがあります。

そこで、最近のトラックは助手席のドアの下側に透明ガラスをはめ込み、運転の死角をなくす工夫がされています。これにより、左側への幅寄せも勘に頼らずできるようになるほか、左側の障害物の発見を速やかに行う事ができます。

関連記事:トラック事故は多い?事故防止やあおりへの対処を事例とともに紹介

まとめ

大型トラックの運転テクニックについて見てきました。

右左折のうちで、左折は大型トラックを運転しているとかなり気を遣う運転操作となります。

大型トラックの運転操作は、慌てずゆっくり行うのが基本です。少しでも不安になったらすぐに止まることも重要となります。

大型トラックは最初から誰でも上手に運転することはできません。何回も運転して体で感覚をつかみながら上達させていきます。

ミラーの使い方、そして車体の大きさを把握することから学んでいきましょう。

[最終更新日:2023/01/27]

 

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