中型トラックの仕事の代表例であるルート配送。その中の一つに、各地のコンビニへ商品を納入するコンビニ配送があります。
コンビニ配送の仕事はきついという声を聞くこともありますが、実際のところどのくらいきつい作業なのでしょうか。
コンビニ配送ってきついんだ...
— 義康[EXPLICIT] (@ArcticumTempus) August 31, 2017
確かに一日中便あるけど
絶対にお勧めしないのがコンビニ配送かなーあれはかなり
— 賢治 (@nedi4899diedfhm) January 20, 2019
きついと思うよ、勤務時間が長いし、休みも少ないと思うなー
基本、食べ物関係の運送業は、糞。
今回はコンビニ配送のドライバーへの就職・転職を検討している方のために、コンビニ配送の仕事内容や環境、きついと感じる理由などについて詳しく説明していきます。
目次
コンビニ配送の仕事内容とは
まずは基本的な情報として、コンビニ配送の仕事内容がどのようなものなのかを知っておきましょう。
コンビニ配送の1日の流れ
最初にコンビニ配送における1日の業務の流れを把握しておきましょう。
コンビニ配送に限らずどんなドライバーでも言えることでしょうが、1日の仕事は事務所での点呼とアルコールチェックからスタートします。その後にトラックの日常点検を済ませ、積み込み場所となる物流センターへと移動します。
センターに着いたら伝票をもらい、漏れがないかどうかチェックしながら荷物をトラックに積み込みます。
積み込みが完了したら、いよいよコンビニへ向かって出発。コンビニ配送の仕事はほとんどの場合ルート配送でしょうから、1軒だけではなく、複数のコンビニを回って荷降ろしを行うことになります。
ルート上のすべての目的地で荷降ろしが終了したら、事務所に戻って点呼を受けます。
以上がコンビニ配送のドライバーの1日です。
実際に働いている人のお話も参考になります!
関連記事:ルート配送の仕事はきつい?ルート配送の仕事内容と楽な現場の見つけかたを紹介
関連記事:食品のルート配送ってどんな仕事?作業内容や収入について解説!
コンビニ配送で使用されるトラックとは
コンビニ配送では主に小型~中型トラックが使用されています。
現在の主流は3トントラックです。3トン車はトラックとしては小型に分類されますが、足回りが頑丈なため2トン車と比べて最大積載量が大きく、コンビニ配送のように複数の目的地向けの荷物を1台で積まなければならない場合に重宝するのです。
また、より多くのコンビニへの荷降ろしが想定されている場合は、中型トラックである4トンゲート車が使われます。ゲート車とは荷台後方に板状の昇降機が備わっているトラックのこと。商品をカゴ台車に入れたまま積み降ろしができるため、ドライバーの負担が少なくなります。
・関連記事:中型トラックの種類・形状・寸法・免許・価格相場は?徹底解説!
・関連記事:3トントラックの車両・荷台サイズ・積載量など車種ごとに徹底解説!
コンビニ配送業で働くために知っておきたいこと
コンビニの軒数が全国的に増加していること、業界全体としてドライバー需要が高まっていることなどの事情から、求人サイトなどでコンビニ配送のドライバーの募集を見つけることは難しくない情勢となっています。
しかし、応募する前に押さえておいたほうがよい知識もあります。コンビニ配送を行うために必要となる資格や、自分に合った環境を選ぶためのコツを紹介しましょう。
コンビニ配送運転手が必要になる資格
コンビニ配送はトラック乗務が前提の仕事です。したがって、当然ながら運転免許が必要となります。
問題は、どの運転免許を取得すべきなのかということです。
中型免許が導入された2007年6月1日以前に普通免許を取得した人であれば、4トントラックまでは運転できるため、コンビニ配送の仕事に就くことに支障はありません。
しかし、2007年6月2日以降に取得した普通免許では、3トントラックを運転することができません。この場合は中型免許か大型免許が必要です。また、2017年に導入された準中型免許でも車両総重量7.5トン未満、最大積載量4.5トン未満のトラックまでは運転できます。
つまり、これからコンビニ配送のために運転免許を取得するのであれば、準中型免許、中型免許、大型免許のいずれかが必要ということになります。
なお、必須というわけではありませんが、フォークリフト運転技能講習修了証も取得しておくと有利になります。センターによっては積み込みをフォークリフトで行うこともありうるためです。
関連記事:フォークリフトの仕事はきつい?作業内容や特徴を詳しく解説!
働きやすい運送会社を選ぶために
運送会社は大手から中小まで規模も様々なら、労働条件や環境も職場によって異なります。したがって、仕事がきついと感じるかどうかは会社選びによって大きく左右されることになるのです。
働きやすい運送会社に就職するためには、事前の情報収集が肝心です。会社のホームページにアクセスしたり、営業所が近くにあるようなら見に行ってみるなどして、どんな荷物を取り扱っているのかを確かめておくとよいでしょう。
自分ではどうしても判断が難しいという場合は、転職エージェントを活用するのも一つの方法です。
実際コンビニ配送ドライバーはきついのか?
コンビニ配送の仕事をしているドライバーからは、きついという意見、きついとは思わないという意見の両方を耳にします。
現場の実態を知るためには、それぞれどのような理由できつい、きつくないと言っているのかを知ることが不可欠。口コミをもとに情報をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。
コンビニ配送をきついと感じる理由
コンビニ配送をきついと感じる理由の中で大きなウエイトを占めているのは、決まった時間に到着しなければならないことです。コンビニ配送はルート配送であるため、届けなければならない目的地も複数。時間指定の案件を複数抱えて走ることになるためプレッシャーがかかるのです。
また、ドライバー一般に言えることとして、アルコールチェックがあるため飲酒をセーブしなければならず、お酒好きの人はストレスが溜まりがちになります。
雨の日の仕事がきつい、という意見も存在します。雨が降っているとき普通に荷降ろしすると商品が濡れてしまうため、カバーをかける必要があるのです。さらに空き箱を回収する際、空き箱が濡れているためトラックの荷台が水浸しになることも、雨天時の仕事がきついと言われる要因の一つとして挙げられます。
そのほか、会社によっては商品の破損などがあると自腹で買い取らなければならなくなる場合もあり、それも仕事をきついと感じやすくなる一因となっています。
コンビニ配送をきついと感じない理由
一方、コンビニ配送をきついとは思わない、という意見も少なくありません。
たとえば、日々の出荷量の変動や道路の混雑状況などによって実際の仕事量にはある程度ばらつきが出てきます。積み込みや荷降ろしにそれほど時間がかからない日は早く上がることになるわけですが、そのような場合でも日給は変わらないため得である、という見方もできます。
また、各コンビニへの納入時間は決まっているものの、逆に言えばその時間さえ守っていればあとは自分のやりやすいように運転してよいということでもあります。
一度慣れてしまえば自分のペースで仕事ができるため、順応力の高い人であればコンビニ配送をきついとは感じにくいでしょう。
仕事のきつさは運送会社と商品によって変わる!
コンビニに置いてある商品は多種多様です。それだけ出荷元が多いということでもあるため、商品を納入する運送会社も、会社によって扱っている荷物が違います。
たとえば飲料や酒類を納入している会社においては、缶やペットボトルの詰まったケースを荷降ろしするという力仕事が発生します。また、食品や雑誌といった入れ替わりが激しい商品を納入している会社の場合では、便数が多くなるため一日に複数回の往復をしなければならないこともあります。
このように、仕事がきついかどうかは運送会社が何を取り扱っているかによります。求人への応募を考えているならば、その会社がどんな荷物を運んでいるのかは一度チェックしておいたほうがよいでしょう。
関連記事:配送ドライバーの仕事って簡単?仕事内容と給料事情を解説!
コンビニ配送業の良いところはないのか?
コンビニ配送は人によってはきついと感じやすい仕事ですが、良いところもあります。
原則的にドライバー一人で作業を行うことになるため、仕事中でありながら自分の時間を持つことができますし、対人ストレスを抱える心配もありません。所属している運送会社が新人研修の一環として横乗りを実施している、などのケースを別とすれば、人間関係という意味ではきついと感じにくい気楽な職種とも言えます。
また、コンビニ配送の仕事は毎日同じルートを走行します。仕事を覚えてからは事実上ルーチンワークとなるため、難しく考えなければならないことはありません。
コンビニ配送ドライバーを考えるあなたへ
ここまでのことを踏まえた上でコンビニ配送の仕事に就きたいと考えている方のために、現場の実情をより詳しく見ていくことにしましょう。
職場の年齢層は若い?若くない?
コンビニ配送ドライバーの年齢層に特定の傾向はなく、20~30代はもちろん、60代以上の高齢者まで幅広い年代の人が働いています。扱う商品によっては力仕事を伴わない場合も多いため、高齢になっても続けていける職種なのです。決まったルートに沿って走るルーチン作業であることも、経験豊富なベテランドライバーが活躍しやすい条件であると言えるでしょう。
もっとも、運送業界は全体的に人手不足の状況にあることから、多くの会社が高齢者の再雇用に積極的です。その意味では、職場の年齢層は若くない可能性が高いと言えます。
コンビニ配送が忙しくなる時期とは
毎日同じルートを同じ時間帯に走る仕事であるため、繁忙期という概念とは無縁です。
ただし、たとえばクリスマスの時期にはケーキやチキンを多く納入するなど、イベントによって荷量が急増することがあります。
女性にもコンビニ配送は働きやすいのか
女性でもコンビニ配送の業務を行うことは可能です。トラックも小型~中型と小回りの利く車両で、コンビニのある町中を運行することになるため、運転が苦にならない人であれば問題なくこなせるでしょう。
ただし、女性の場合は冷凍便か弁当便をおすすめします。
理由としては、常温便だと飲料を扱う可能性があるためです。飲料の段ボールは重く、さらに夏場には荷量も増えます。体力や腕力に優れた男性でもきついと感じることのある仕事であるため、常温便は女性には向かないと言わざるを得ません。
その点、冷凍便や弁当便で運ぶ商品は比較的軽量であるため、女性の体力でも問題なく搬入できます。
関連記事:冷凍車の特徴と運転のポイントは?冷凍車ドライバーの仕事内容も解説
まとめ
コンビニ配送はきつい仕事というイメージを持たれがちですが、自分一人の時間を多く確保できたり、毎日同じ場所へ同じ時間帯に納入すればよかったりと、人によっては天職と感じられる要素を備えた職種でもあります。
体力に自信がある方、運転が好きな方、ルーチンワークが得意な方などはコンビニ配送に向いていると考えられますから、ぜひ就職や転職を検討してみてはいかがでしょうか。
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国際基督教大学卒。エン・ジャパンの新規事業企画室でHRTech(SaaS)の事業企画と営業を経験。シード期のHR系スタートアップでインサイドセールスとキャリアコンサルタントに従事し全社MVPを獲得。その後、5年で300名と急成長するベンチャー企業ネクストビートにて、高所得女性向け情報メディア事業、ホテル向け人材事業の立ち上げを行う。