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ルート配送に向き不向きはある?仕事の特徴や流れを詳しく解説!

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トラックドライバーの仕事の一つにルート配送があります。

名前の通り予め運ぶものやルートが決まっており、トラックを使用して様々な荷物を配達していきます。

ルート配送は他のトラック運転業務とは違った特徴があり、それによって向き不向きがあります。

今回はその特徴やルート配送関連の仕事に転職する場合に知っておきたいこと、必要な資格等について詳しく解説していきます。

トラックドライバーとは

トラックドライバーとは、名前の通りトラックを運転して荷物を配達するのが仕事です。

トラックには小型や中型、大型サイズがあり、運搬物は食品や衣類、鋼材や危険物など様々なものを取り扱います。

配達距離に関しても、近距離やルート配送もあれば長距離で数日かけて配送を行うドライバーもいます。

そのため仕事内容や、大変さなども配送内容によって変わります。

長距離配送

長距離トラックドライバーは、一度の配送で片道300km以上走ることが多く、1日になんども配送をするわけではありません。

配送ルートは、工場などに毎日配達する定期便や荷主によって行き先が変わるチャーター便などがあります。

運転時間が長く比較的大型トラックであることが多いため、高い運転技術と集中力が必要です。

ルート配送

ルート配送とは、予め決まったルートを繰り返し配達するのが仕事で、配送距離は中距離くらいが最も多くなります。

積み降ろし作業があったり、中には検品等も含めてお客様に納品するまでが仕事となることもあり、長距離ドライバーなどに比べて会社や納品先のお客様とコミュニケーションを取ることが多くなります。

ある程度スケジュールが決まっているため、繁忙期でない限り急な残業になったりすることはなく、天候や渋滞の影響も比較的受けにくいと言えます。

コンビニなど配送する荷物によっては、早朝や深夜に配達となることもありバランスの良い生活を送りにくい場合もあります。

軽貨物配送

軽バンや軽トラなどを使用して個人宅や会社に軽貨物を配達するのが業務であり、遠距離の配送をおこなうことは引っ越し業務でない限りありません。

必要な免許は普通自動車免許だけでよく、軽自動車なので高度な運転技術が必要ないため比較的誰でも挑戦しやすい仕事内容となっています。

最近ではEC事業の拡大に伴い、独立して配送を行うドライバーも増えてきています。

ルート配送のメリット・デメリット

ルート配送は毎日のスケジュールが決まっており、決められた場所へ荷物を配送を行います。

他の配送業務と比べてどのようなメリット・デメリットがあるのか見ていきましょう。

ルート配送のメリット

ルート配送のメリットとしては、長時間の拘束がないことがあります。

大型トラック運転手などの場合、荷主などの影響もあり積み込みの準備などができておらず、待機しなければならないことがあります。

また、空港や港での集荷を行う場合は飛行機や船が天候などにより、到着が遅れるとその分待たなければなりません。

ルート配送の場合は集荷の時間や内容、配達先が毎回決まっているためそのようなイレギュラーはほとんどなく、スムーズに作業をこなすことができます。

先の日程も組みやすく休みが取りやすくもなります。

集荷先や配達先ではお客様とコミュニケーションを取ることが多く、寡黙に一人で仕事をすすめるといったことはありません。

運転に関しても、ルートが決まっているため道をすぐに覚えられますし、気をつけなければならないポイントなどもある程度決まっているため安心して運転できます。

ルート配送のデメリット

ルート配送のデメリットは、仕事が単調になりやすいことがあります。

毎回積み込むものが違ったり、配達先が違うということもなく積み込み時間や集荷時間にも違いがあまりないため、慣れてくると単調に感じてしまいやすくなります。

運転スキルに関してもいろんな道を走行したり特殊な荷物を運んだりしないので経験やスキルを身につけにくいといえます。

大型トラックドライバーなどに比べ運転技術が必要ではなく、残業時間が多いというわけではないのでトラックドライバーの中では給料も低めになります。

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ルート配送の流れ

ルート配送の場合出勤時間はバラバラなのですが、一般的に早朝が多くなります。

出社後にアルコールチェックを行い、ミーティングで交通情報や業務変更などを確認した上で出発し積み込みを行います。

配送先は数件から数十件ほどとなり、決まった配送順で配達していきます。

昼食はトラック車内で取る場合や、配送中にある飲食店で済ませます。

午後も配達を行い、業務が終われば帰社して伝票の提出や書類の整理を行い帰宅という流れです。

コンビニなどの場合、24時間営業なので混み合う時間帯になる前に商品を配達をしなければならず、早朝出勤や午後出勤、深夜出勤があります。

関連記事:ルート配送は楽しい!1日の流れと向いている人の特徴は?

ルート配送に向いている人

ルート配送の仕事内容やメリット・デメリットに関して解説してきました。
次は具体的に、どのような人がルート配送に向いていのか見ていきましょう。

長距離運転が苦手な人向き

ルート配送は長距離の配送が少なく、数時間かけてずっと運転を続けると言ったことがありません。

そのため長距離の運転が苦手な人向きとなります。

車の運転が好きな人向き

ルート配送に限りませんが、一日中街中などを走行するので車の運転が好きな人向きの仕事です。

また、会社によっては配達内容によってトラックが変わったりしますし、作業前には点検なども行うため車好きな人向きとも言えます。

道順を覚えられない人向き

ルート配送の場合、配送距離は短く配達先も毎回同じなので、道を覚えたりするのが苦手な人向きとなります。

地理感がない場合でも、配送ルートだけ覚えればいいので問題なく業務をこなすことが可能です。

安定した働き方を求める人向き

トラック運転手は比較的拘束時間が長く、仕事量が多い分給料も多くなるのですが、中にはある程度の稼げればあとはプライベートを楽しみたいという方もいるのではないでしょうか。

ルート配送は安定して平均年収を維持しながら、プライベートを楽しみたい方向きです。

仕事自体も今後なくなることは考えにくく、ドライバー不足という点からも配送がなくなるというリスクも少ないと言えます。

接客などが苦手な人向き

ルート配送業務は運転と積み下ろしがメインとなるため、接客業などのように上司とコミュニケーションをとったりして業務を進めたりお客様と話したりすることはほとんどありません。

そのため接客などが得意でない人向きとなります。

中には、配達先で営業を行う必要がある会社もあるので、得意ではないという人は事前にチェックするようにしましょう。

責任感がある人

ルート配送では配達先に決められた時間に、指定されたものを間違いなく納品しなければなりません。

天候が悪かったり積み込みが遅くなっても、なんとかして指示通りに配達しようとする責任感が強い人向きの仕事となります。

繰り返し作業が得意な人

ルート配送は毎回同じものを積み、同じ時間までに同じ場所に納品を繰り返すのが仕事です。

毎日この作業が続くため、最初は作業を覚えたりするので新鮮ですが、慣れてくると単純作業に飽きてしまう場合があります。

そのため、ルーティーンワークが好きな人向きな仕事です。

当たり前のことを当たり前にやることは以外に難しいため、そのような作業が得意な人は重宝される人材となります。

人間関係が得意じゃない人

ルート配送の仕事は基本的に一人で業務を進めるため、誰かと協力したり部下に指示を出したり出されたりすることがあまりありません。

ほとんどが車の運転となるため、人間関係があまり得意ではない人向きと言えます。

自社商品をルート配送している企業などに関しては、場合によって宅配先に新商品を提案したりすることもあるようです。

コミュニケーションが苦手な人は、求人欄や実際に問い合わせして調べてみましょう。

関連記事:トラックドライバーに向いている人はこんな人

ルート配送に不向きな人

次に、ルート配送に不向きな人について見ていきましょう。

繰り返し作業が苦手な人は不向き

ルート配送では、業務内容が既に完成しており、普段はその通りに毎日同じ作業をこなしていきます。

新しい目標を設定した上で、課題や方法を考え実践したりして毎日試行錯誤したりするのが好きな人にとっては飽きてしまい緊張感がなくなったりする可能性があり不向きと言えます。

ルート配送でそのような仕事もしてみたいと考えている場合は、配送先で積極的に営業などができる会社を選択したり、ルート配送会社でマーケティング、営業職を目指すといいでしょう。

キャリアアップを目指している人は不向き

ルート配送は毎日同じことを繰り返し、あまり仕事内容に変化がありません。

こちらから積極的にいろんなことに挑戦しない限りなかなか出世もできないと言えます。

そのため、ルート配送を通じて多くのことを学び更に上を目指したり、キャリアアップを考えている人には不向きと言えます。

将来的には大型トラックなども運転したいと考えている場合は、ルート配送でも大型トラックを使用した配送がある会社を選択するとキャリアアップできる可能性があります。

収入を増やしたい人は不向き

トラック運転手は会社にもよりますが、基本給にプラスして歩合給があることが多いです。

そのため、毎日走っただけ給料が増える職種となるのですが、ルート配送の場合は基本給のみとなっており稼ぎたい分だけ仕事ができるというわけではありません。

仕事をしたい分だけこなし給料をたくさん稼ぎたいと思っている人には不向きとなります。

ルート配送でたくさん稼ぎたい場合は、資格手当などがつきやすくキャリアアップが狙える大型トラックのルート配送や、残業が比較的多い会社を選択するのがおすすめです。

運転が苦手な人は不向き

ルート配送は決められたルートを走るので、比較的運転技術などは必要ないと言えるのですが、運転がメインの業務となります。

そのため、運転が嫌いな人や何度も事故をしてしまっている人は不向きです。

そのような人でどうしてもルート配送をしたい場合は、比較的小さなトラックや軽バンなどで配送をしている会社を選択するようにしましょう。

ルート配送関係の仕事への転職について

ルート配送向きの人と不向きな人について解説してきました。

次に、ルート配送関係の仕事に転職する場合に知っておくべきことについて見ていきましょう。

【残業や休日出勤の有無】

ルート配送は、毎回同じものを同じ時間帯に運送を行い、その距離も比較的近距離という場合がほとんどです。

そのため、残業などは繁忙期を除き少ないのですが、必ずしもそうではありません。

中には配送にプラスして商品の梱包や伝票の作成などがある会社もあります。

そのため、求人に応募する際や、面接ではどれほどの残業があり、休日出勤などがあるのかを確認するようにしましょう。

【給料の支給額】

ルート配送の仕事と言っても会社によって給料は全く違います。

スタートの給料だけでなく、将来的にどれくらいの伸びしろがあるのか、ボーナスの支給実績、手当などは必ずチェックするようにしましょう。

求人欄の記載額を確認したり、最近では現役社員や元社員の口コミを見たりできる転職関連のホームページもあるため参考にしてみるといいでしょう。

【運転するトラックのサイズ】

ルート配送を行うトラックのサイズも転職の際に注意が必要です。

トラックと言っても小型、中型、大型とありそれぞれに必要な免許があります。

2tトラックの場合は普通免許のみで運転が可能ですが、4tトラックになると中型免許が必要となります。

2017年6月1日までに普通免許を取得していれば、中型トラックも運転が可能でそれ以降であれば中型免許が必要です。

将来的に大型トラックに乗りたいと考えているのであれば、会社で資格取得支援をしてくれるのかも調べておくとキャリアアップもしやすくなります。

関連記事:ルート配送の志望動機の例文4選|書き方のコツ・ES・面接対策・NG集・逆質問対策も徹底解説!

ルード配送に活かせる経験

次に、ルート配送の仕事に転職する上で活かすことができる経験について見ていきましょう。

ドライバー経験

運送業界はもちろん、トラック以外でもバスやタクシーなどのドライバー経験はルート配送に活かすことが可能です。

運ぶものや必要な技術は違ったとしても、運転系の職種に関する悩みや生活リズムには共通しているものがあり、注意しなければならない時などの見極めも似ています。

そのようなことからドライバー経験がある場合は積極的にアピールするようにしましょう。

関連記事:配送ドライバーの仕事って簡単?仕事内容と給料事情を解説!

接客関係の経験

接客とルート配送は両極端に思えますが、人間関係があまり必要ではないルート配送だからこそ、接客経験は活かせる可能性があります。

配達先には一つの業者ではなく、いくつかの業者が関わっていることもあり、そのドライバーが配達先では会社の顔となりイメージになります。

そのため、丁寧な言葉づかいや接客技術があると営業などがあった場合に話をしやすく、将来のキャリアアップにもつながる可能性があります。

関連記事:食品のルート配送ってどんな仕事?作業内容や収入について解説!

ルート配送で必要な資格と取り方

最後に、ルート配送の仕事で必要な資格と、その取り方や条件について解説していきます。

普通自動車免許

普通自動車免許は車を運転する上で必須となる資格で、18歳以上であれば年齢上限なく誰でも取得できます。

教習所や合宿免許で学科や技能講習を受けた後、試験に合格することで免許の取得ができます。

ルート配送への向き不向き関係なく、運転系の仕事をするのであれば必ず必要となる資格です。

取得に掛かる時間は最短で2週間ほどですが、教習所に通いながらになると平均で約1~2ヶ月ほどとなり、費用は30万円前後で取得可能です。

中型免許

中型免許は2007年6月から新しく制定された区分で、車両重量が11t未満で最大積載量が6.5t未満の車両までなら運転が可能となります。

ルート配送でよく使用される4tトラックもこの中型免許が必要となります。

運転が苦手で不向きだと思う人も、ルート配送関連の仕事につく上でとても有利となる資格なのでなるべく取得しておきたい資格です。

取得は普通自動車免許を取得してから2年以上経過していることが条件で、取得に掛かる時間は約1ヶ月~2ヶ月ほどとなり、費用は約17~24万円程となります。

大型免許

大型自動車免許は10tトラックなど、最も大きいサイズのトラックが運転できるようになります。

ルート配送でも使用されることが多く、運転技術や高い集中力が必要となるためその分給料も多くなります。

ルート配送を業務をこなしながら将来的にキャリアアップをしたいと考えている人にとっておすすめの資格です。

車両総重量が11t以上で最大積載量が6.5t以上などのトラックを運転できるようになり、取得条件は普通免許などを取得してから3年以上経っている必要があります。

取得に掛かる費用は、通学時点でどんな免許を持っているかにより変わるのですが、10日~30日ほど掛かります。

大型免許取得に掛かる費用は普通免許のみを持っている人で35万円前後、中型免許を持っている人では25~30万円程です。

ちなみに普通免許でもAT限定の場合は、限定解除を行いMT車も運転できるようにしておく必要があります。

フォークリフト免許

フォークリフト免許はルート配送を行う上で必ず必要というわけではないのですが、パレット関係の荷物をルート配送する場合などに持っておくと有利となります。

正式な名前はフォークリフト運転技能講習修了証で取得に掛かる時間は2日~5日ほどとなります。

受験資格は18歳以上だけで取得に掛かる費用は約4万円ほどとなります。

運転が苦手という人から見ると不安に思えますが、合格率はほぼ100%と難関ではないため、必要であれば向き不向き関係なく取得しておいた方がいいでしょう。

まとめ

今回はルート配送について解説してきました。

ルート配送では予め運ぶ荷物や配送先が決まっており、配送距離は短く残業などが比較的少ない職種となります。

そのため車の運転が好きで長距離運転が苦手な人や地理に不安な人、繰り返し作業が得意な人に向いている職種と言えます。

逆に企画や営業など様々なことに挑戦したい人やとにかく働いて収入を増やしたい人には不向きとなります。

転職を考えている場合はこのような特徴を把握した上で給料や残業の有無、運転するトラックのサイズなどを把握した上で応募するようにしましょう。

ルート配送を行う上で必要な資格は、トラックのサイズによるのですが小型であれば普通免許、4tサイズのトラックであれば中型免許が必要となります。

またそれ以上のトラックでは大型免許が必要となるため、条件を事前に確かめておくようにしましょう。

今回は向き不向き両方を詳しく説明してきましたが、不向きであれば就職できないわけではありません。

どうしても不安な場合は面接の際に相談してみたりすることで無理なくルート配送の仕事ができるようになります。

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